いつもぼくのレッスンで生徒さんにお出ししている「今月の課題曲」を、このブログでも紹介していこうと思います。
ぜひ普段の練習に取り入れてください。
今月の課題は「"ド" スタンダードを覚えよう」です。
アマチュアジャムセッションなどで、ある程度上手なかたでも、けっこう楽譜を見ていたりします。
そんな中、楽譜を見ずに演奏できると「あのひとナニモノ!」という尊敬の目で見られますので、ぜひ覚えるようにしましょう。
アマチュアジャムセッションについては、
「ジャズベース初心者が、ジャムセッションに参加するまでのロードマップ」
を読んでみてください。
A列車で行こう/イパネマの娘/酒とバラの日々【7月の課題曲】
そうゆうことで、まずは基本中の基本の "ド" スタンダートから覚えてもらおうと思います。
この3曲を選んでみました。
- A列車で行こう(Take The A Train)
- イパネマの娘(The Girl from Ipanema)
- 酒とバラの日々(Days of Wine and Roses)
A列車で行こう(Take The A Train)
この曲を知らないひとはいないですね。
コード進行こんな感じです。
曲の構成
まず曲の構成をざっくり見ます。
「AABA」ですね。
ジャズによくあるパターンです。
つまり覚える個所は「A」「B」の2個所だけで良いということです。
ついてきていますでしょうか。
上の楽譜を見てみてくださいね。
Aが3回でてきていて、それぞれのコード進行が似ていることが確認できます。
コード進行の覚え方
あとはがんばって覚えていくわけですが、やり方は最初は好きなように覚えて大丈夫です。
ひたすら弾いて覚えてもいいし、楽譜とにらめっこして覚えても大丈夫です。
ぼくは最初のころは書いて覚えていました。
コード進行の覚え方は、
「コード進行の覚え方【チカラ技、ツーファイブ+α、ジャズ・ポップスへ】」
のページも参考にしてください。
「A列車で行こう」の参考音源
オススメの参考音源も載せておきますね。
»「Big Band Hits of Duke Ellington」の詳細はこちら
※良い音で聴いて欲しいので Amazon Music のリンクを載せました。詳しくはこちら。
» Amazon Music HDをオススメする理由【音楽が好きな人へ】
イパネマの娘(The Girl from Ipanema)
この曲も知らないひとは少ないですね。
こちらもメロディも覚えて欲しいですが、まずはコード進行からがんばりましょう。
コード進行はこんな具合です。
曲の構成
イパネマの娘も構成は「AABA」です。
ただ「B」が長くなっているのことに注意です。
また、楽譜をよく見るとあることに気づきます。
上の「A列車で行こう」の楽譜と比べてみてください。
なんと最初の「A」の部分がまったく同じコード進行なのです。
パッと見、わからないと思いますので、以下の点をふまえて、ゆっくり分析してみてくださいね。
- キーをそろえてみる(A列車はCメジャー、イパネマはFメジャー)
- 「Gb7」は「C7」の代理コード(交換しても良いということです)
イパネマの娘の参考音源
こちらもオススメの参考音源を載せておきます。
※手前みそですが、ぼくの動画も貼ります。
酒とバラの日々(Days of Wine and Roses)
この曲は、まだジャズを始めたばかりのひとは知らないかもしれません。
ジャムセッションの定番の曲なので、チェックしておいてくださいね。
コード進行はこんな感じです。
曲の構成
構成は「ABAC」です。このパターンもジャズではとても多いです。
上ふたつと比べるとコードがたくさん出てくるので、圧倒されてしまうかもしれません。
ゆっくり覚えていきましょうね。
「酒とバラの日々」の参考音源
こちらも参考音源を載せます。
聴きながら練習するのも効果的ですよ。
※ぼくの動画も貼ります。
忘却曲線を意識する
がんばって覚えても、やっぱりひとは忘れてしまいます。
でも無駄になったわけではありません。
きちんと脳のどこかに保存されています。
記憶を刺激するように、定期的に覚えた曲を弾いていきましょう。
あせらず、ゆっくりしっかり覚えていきます。
その意味では、1ヶ月に3曲というのは、ちょうどいいかもしれません。
がんばって覚えてみてくださいね。
それでは以上です。
このページは、
毎月の課題曲まとめ【ジャズスタンダード/ジャムセッション対策】
に追加しました。