今回はベース初心者、ジャズ初心者のかたが、アマチュアジャムセッションに参加できるようになるまでの、ロードマップを書こうと思います。
■ジャムセッションって、けっこうレベルが高い
アマチュアジャムセッションってよく考えると、「アマチュア」とはいえかなりレベル高いことをおこなっています。
- みんなきちんとアドリブで演奏している
- 演奏中に止まってしますようなトラブルがまず起きない
- 少し難しいスタンダードも出てくる
初心者のかたにとって敷居が高く感じるのもうなづけます。
しかし仲間に出会えたり、楽しいことが多いのがジャムセッションです。
ぜひ参加できるようになりましょう。
ジャズベース初心者が、ジャムセッションに参加するまでのロードマップ
上では、過度に「ジャムセッションは難しい」という印象を与えてしまったかもしれません。
誰でも参加できるようになりますから、安心してください。
■参加することがひとまず目標
ぼくは生徒さんには
「ジャムセッションに参加すること」
をレッスンの中間目標として設定しています。
ベースは伴奏がメインなので、迷惑をかけない程度にレベルアップすれば、案外すんなり参加できてしまいます。
Step1 - 楽器のレベルアップ
楽器初心者の場合は、楽器のレベルをあげていかないといけませんね。
目安としては、10フレット~12フレットまで学習してある状態が良いです。
1弦(G線)でいうと、ファ(F)~ソ(G)のあたりですね。
おすすめの教科書としては「ヒヤマノート」があります。
こちらはウッドベースの教科書ですが、エレキベースのかたにもおすすめです。
実際、ぼくのエレキベースの生徒さんにもこの本で学習してもらっています。
その他、楽器の基礎をかためるのにおすすめの教科書は
「ウッドベース / コントラバスのおすすめ教則本【初心者~中級向け】」
の記事にまとめてあります。
Step2 - コードの勉強
楽器の練習と合わせて、コードの勉強もしていきます。
勉強は以下の2点が大事です。
- コードの知識の理解
- コードの知識を使えるようにすること
「コードの知識」に関しては以下の3つの教科書がおすすめです。
楽譜・音符がまだ苦手なかたは上の「マンガでわかる! 音楽理論」から読みます。
楽譜が読めるかたは「そうだったのか!コード理論」、さらには「よくわかる音楽理論の教科書」へと読み進むと、コードのことをしっかり習得できます。
詳しくは
「ジャズベースの教本、教則本【プロベーシストおすすめのテキスト】」
の記事も読んでみてください。
「コードの知識を使えるようにすること」については、次のステップで解説します。
Step3 - ベースラインを作る練習
勉強したコードの知識をもとにウォーキングベースラインを作ることにチャレンジしましょう。
コードの知識は使えば使うほど、体に定着していきます。
ウォーキングベースラインを作るのが不安なかたは、
「ウォーキングベースラインを作るコツ・音選び【ジャズ初心者向け】」
の記事に書きましたので、ぜひ読んでみてください。
Step4 - コード譜での練習
本番を想定した練習です。
ジャムセッションではコード譜(リードシート)のみで演奏するのが普通です。
スタンダードブックを用意して、演奏にチャレンジしましょう。
最近はこのスタンダードブックがジャムセッションで使われます。
アドリブはシンプルなものから
Step3 でたくさんベースラインを作っていると、だんだんアドリブで演奏できるようになってきます。
最初は本当にシンプルなベースラインで大丈夫です。
われわれは伴奏ですから、そもそもそんなにかっこいいベースラインを考えなくてもいいんです。
参加することをまず目標にしましょう。
実際にジャムセッションに参加してみる
いよいよ実際にお店に行ってみましょう。
持ちもの
エレキベースのかたは楽器を持っていきます。
シールドケーブルも一応持っていきましょう。
ウッドベースのかたは、大抵はお店に楽器が用意されています。
一度お店に確認すると安心ですね。
参加の流れ
■1
入店したら、まず司会のかたへ名前と楽器を伝えます。
自分でノートに記入するパターンも多いです。
■2
司会のひとに呼ばれるまで待ちます。
通常は呼ばれたときに演奏する曲名が分かります。
不安な場合は「先に曲名をおしえてほしい」と司会のかたに伝えましょう。
またいつも練習しているスタンダードブックはかならず持っていきましょうね。
■3
ステージで少し打ち合わせがあります。
テンポはどうするか、リズムパターンはどうするか。
■4
いよいよ、演奏です。
最初はとても緊張すると思いますが、誰しも通る道です。
ぼくは、緊張するって人生にとって良いスパイスだと思うんです。
大人になると緊張することってどんどん減っていきますよね。
■5
演奏後は、もし仲良くなれそうなひとがいたら声をかけてみましょう。
将来のバンドメンバーになるひとかもしれませんよ。
記事はここまでです。
ぜひジャムセッションへ参加できるよう、練習がんばりましょうね。