こんにちは。ベースの tacama です。
ジャズの演奏歴 20年です。
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ベースを弾いているみなさん、スタンダードのメロディは弾いていますでしょうか?
メロディを弾くことを練習に取り入れているでしょうか?
スタンダードのメロディは本当に勉強になります。
考えてもみてください。
何十年も世界に愛されてきたメロディが、コード進行とともに目の前にあります。
勉強しない手はないですよね。
しかも練習して弾けるようになったら、ライブなどでも使えますよ。
たまに「ベースフューチャーで1曲!」みたいなこともありますしね。
そんなスタンダードのメロディを練習して、さらに分析もしましょう、という話です。
きちんと分析するとソロも上達しますよ。
ジャズベーシストはスタンダードのメロディ分析で、ソロがうまくなる話
たとえば「枯葉」
最初の部分は2小節単位でメロディがつくられています。
「Autumn Leaves」のメロディ分析
それぞれのメロディの伸びてる音を確認してみてください。
インストキーの Gm で話していきます。
■最初のブロック(1小節目)
最初に伸びている音は Eb の音です。
このときのコードは Cm7。
3度ですね?
■次のブロック(3小節目)
次に伸びている音は D。
このときのコードは BbM7。
また3度です。
■次のブロック(5小節目)
次に伸びている音は C。
このときのコードは Am7-5。
またまた3度。
■次のブロック(7小節目)
その次は Bb。
コードは Gm7。
3度。
そう。
枯葉は3度でつくられています。
「Fly Me to the Moon」のメロディ分析
次にフライミートゥザムーンを見てみます。
キーはインストでよく演奏される Cメジャーで話します。
■1小節目
音は Cからはじまります。
このときのコードは Am7。
また3度です。
■2小節目
次の小節の最初の音は F。
コードは Dm7。
3度。
もう説明は不要ですね。
続きのメロディも分析してみてください。
フライミートゥザムーンも実は3度でつくられています。
こうやって分析してみると「ソロで3度の音をつかってみようかな」ってなりますよね。
ジャズスタンダードは宝箱
スタンダードのメロディは宝箱なんです。
宝箱っていうとなんか気持ち悪いですね。
宝庫か。
スタンダードはアイデアの宝庫なんです。
ぜひ分析して、演奏の糧にしていってください。
■ジャズスタンダードブック
オススメのスタンダードブックは下の2冊です。
メロディを弾くことについては
「ベースを学ぶ人がメロディを練習するメリット【プロベーシストが解説】」
の記事も参考にしてみてくださいね。
それではまた別の記事で。