われわれ楽器・音楽を練習する人間に欠かせないメトロノームですが、ただ4分で(四分音符で)鳴らしていれば良いというものではありません。
長くメトロノームトレーニングをしていく上での、考え方を書いてみようと思います。
ジャズのメトロノーム練習の考え方/レベルアップ
基本的に、難易度を上げていくことをしていかないといけません。
鳴らす量を減らす
上で「4分を鳴らしているだけはダメだ」と書きましたが、とりあえず鳴らすのを半分にしてみましょう。
メトロノームの数字を半分にするなどして、たとえば四拍子なら、1小節に鳴る音を2回にします。
1拍目と3拍目(表拍)
まずはオモテ拍からが簡単でしょう。
たしかドラムのアート・ブレイキーが「1拍目が一番大切だ」と言っていましたので、1拍目をキッチリ合わせていきます。
2拍目と4拍目(裏拍)
ウラで鳴らす方法です。
こちらは慣れが必要ですが、一日練習すれば誰でもできるようになります。
やり方は、
メトロノームの裏拍練習ができるようになるコツ【ジャズのリズムトレ】
にも書きました。
ジャズでよくおこなう練習方法なので、できるようにしておきましょう。
三拍子
三拍子は半分にすると2つ目が2拍目裏になるので、急に難しくなります。
1小節に1つ鳴らす方が簡単で良いでしょう。
1拍目だけに鳴らすことから始めます。
慣れたら3拍目に鳴らすのも有効です。
変な位置に鳴らす
さらに難しいトレーニングとして、メトロノームを変な位置に鳴らすようにします。
三連裏
ジャズでよく練習されるやり方です。
1拍の3連裏に鳴らすようにします。
4分で普通に鳴らして、すべてを裏に感じるようにしましょう。
詳しくは、
ウォーキングベースを安定させるために三連裏でメトロノームを鳴らそう
に書きました。
16分の各位置
16分音符の細かい精度で拍を感じられるようになるための練習です。
1拍の中の16分音符、それぞれの位置にメトロノームを鳴らして、できるようにしていきます。
4拍3連
4拍3連もメトロノームが16分裏などにくるので、トレーニングになります。
詳しくは、
「3拍4連」と「4拍3連」のやり方【ジャズのリズムトレーニング】
に書きました。
メトロノームは共演者
以上、メトロノーム練習の考え方、レベルアップの方法について書いてみました。
参考にしてください。
ところで、メトロノームは「共演者」といえます。
メトロノームとズレたりするときは、意識が別のことにいって、メトロノームの音が聴けなくなっていることが往々にしてあります。
つまり、共演者の音が聴こえていない状態です。
メトロノーム練習は、一緒に演奏する相手を慮る(おもんばかる)練習も兼ねています。
ぜひメトロノームを「ひと」だと思って、真剣に向き合ってみてください。
» メトロノームと友達になろう【リズム以外もグングン上達します】
それでは以上です。
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メトロノーム練習についてのブログ記事まとめ【ジャズ/ベース】
に追加しました。