ベースの tacama です。
ウッドベースを 20年演奏しています。
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ウッドベースの音程改善についての話です。
よく「弓(アルコ)を始めれば音程が良くなる」と言われますが、残念ながら必ずしも良くなるとは限りません。
結局は「自分の音をよく聴くこと」が大切になります。
弓を練習すれば音程が良くなるわけではない
弓(アルコ)で鳴らす音はピッチカートより硬質な音になります。
硬い音。ギコギコした音ですね。
なので音程がズレているかどうかの判断がしやすいです。
これが「弓を練習すると音程が良くなる」と言われる理由ですが、判断がしやすくなるだけで、結局はそのひとが音程を改善しようと努力しているかが大切になってきます。
■音程の判断はキーボードですると良い
ちなみに、音程がズレているかどうかの判断は、ピアノやキーボードでおこなうと良いです。
このことは「ウッドベース・コントラバス、音程改善のために練習前にすること」に書いたので読んでみてください。
弓なしでもピッチは良くなれる
逆にいえばピッチカートだけでも音程を良くすることは可能です。
現に「スコット・ラファロ その生涯と音楽」によれば、スコット・ラファロはキャリアの初期の頃は弓の練習はしていないようです。
でも音程にはうるさかったといいます。
ギターやエレベのフレットレスもある
ギターやエレキベースでも、ガイド線の無いフレットレスの楽器があります。
それらを弾くひとはずっと音程が悪いままかというと、やはりそんなことはありません。
パット・メセニーなどは、フレットレスを弾いてもすごく音程がいいですよね。
地道に確実に練習していく
音程はウッドベースを続けている間はずっとついてまわる問題です。
地道に取り組んでいきましょう。
これまで弓なしでも音程は改善できると書いてきましたが、これは弓の練習を否定するものではありません。
弓の練習ができるなら、それに越したことはないと考えています。
弓を始めるにあたっては、
「コントラバスの弓、フレンチボウとジャーマンボウの違い【選ぶヒント】」
「フレンチボウのススメ【コントラバス・ウッドベースの弓】」
の2つの記事を参考にしてみてください。
それではまた別の記事で。