マイナーツーファイブのドミナントでは、オルタードより「HMP5↓」

マイナーツーファイブのドミナントでは、オルタードより「HMP5↓」 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ジャズを 20年演奏しています。

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よく、ジャズの教科書などに、
「マイナーツーファイブのドミナントセブンスは、オルタードスケールを使いましょう」
と書いてあると思います。

しかしぼくは、オルタードでなく「HMP5↓」を推奨しています。

理由を書いていきます。

マイナーツーファイブのドミナントでは、オルタードより「HMP5↓」

マイナーツーファイブのドミナントでは、オルタードより「HMP5↓」

まず、それぞれのスケールを確認しましょう。

オルタード・スケール

オルタード・スケール

HMP5↓(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ

HMP5↓(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ

オルタードスケールは5度が無い

実はオルタードスケールには「5度」が含まれていません。
5度は普通に使いたいですよね。

この 5度が含まれないことに、とても違和感を感じます。

HMP5↓の方が自然

HMP5↓は「ハーモニックマイナー・パーフェクトフィフス・ビロウ」と読みます。

名前からして難しいそうな雰囲気プンプンですが、実はとてもカンタンなスケールです。

詳しくは、
「HMP5↓」という重要なスケール【マイナーツーファイブで主に使用】
に書きました。

要は、次に来るターゲットのコードの「ハーモニックマイナースケール」から作られているわけです。

ターゲットのスケールから作られているわけですから、とても自然ですよね。

メジャーツーファイブワンの「イオニアン」と「ミクソリディアン」の関係と同じようなものです。

またこれは、
「ターゲットのハーモニックマイナーを弾いていれば、自動的にHMP5↓を弾いていることになる」
ということにもなります。

こっちの方が楽ちんですよね。

オルタードスケールは覚えにくい

またオルタードは覚えにくいスケールです。
オススメはテンションだけを覚えるようにすることです。

「b2」「b6」はオルタードテンションですが、これらだけまず使えるようにしましょう。
「b2」なんか、ルートの半音上なので、すぐ使えますよ。

ちなみに、この二つのテンションは、「HMP5↓」にも含まれます。

HMP5↓、万能。

スケールの覚え方

スケールの覚え方

最後にスケールの練習方法、覚え方を書きます。
これまでも書いてきた「クネクネ練習」です。

クネクネ練習とは初めて書いたかもしれませんが、ひとつ飛ばしでスケールを昇り降りする練習です。
3度のインターバルですね。

詳しくは、
ジャズにおけるスケール練習のコツ【ただ弾くだけではダメです】
に書きました。

それでは以上です。

このページは、
音楽理論/ジャズ理論関連のブログ記事まとめ【ほぼベーシスト向け】
に追加しました。

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