よく、ジャズの教科書などに、
「マイナーツーファイブのドミナントセブンスは、オルタードスケールを使いましょう」
と書いてあると思います。
しかしぼくは、オルタードでなく「HMP5↓」を推奨しています。
理由を書いていきます。
マイナーツーファイブのドミナントでは、オルタードより「HMP5↓」
まず、それぞれのスケールを確認しましょう。
■オルタード・スケール
■HMP5↓(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ
オルタードスケールは5度が無い
実はオルタードスケールには「5度」が含まれていません。
5度は普通に使いたいですよね。
この 5度が含まれないことに、とても違和感を感じます。
HMP5↓の方が自然
HMP5↓は「ハーモニックマイナー・パーフェクトフィフス・ビロウ」と読みます。
名前からして難しいそうな雰囲気プンプンですが、実はとてもカンタンなスケールです。
詳しくは、
「HMP5↓」という重要なスケール【マイナーツーファイブで主に使用】
に書きました。
要は、次に来るターゲットのコードの「ハーモニックマイナースケール」から作られているわけです。
ターゲットのスケールから作られているわけですから、とても自然ですよね。
メジャーツーファイブワンの「イオニアン」と「ミクソリディアン」の関係と同じようなものです。
またこれは、
「ターゲットのハーモニックマイナーを弾いていれば、自動的にHMP5↓を弾いていることになる」
ということにもなります。
こっちの方が楽ちんですよね。
オルタードスケールは覚えにくい
またオルタードは覚えにくいスケールです。
オススメはテンションだけを覚えるようにすることです。
「b2」「b6」はオルタードテンションですが、これらだけまず使えるようにしましょう。
「b2」なんか、ルートの半音上なので、すぐ使えますよ。
ちなみに、この二つのテンションは、「HMP5↓」にも含まれます。
HMP5↓、万能。
スケールの覚え方
最後にスケールの練習方法、覚え方を書きます。
これまでも書いてきた「クネクネ練習」です。
クネクネ練習とは初めて書いたかもしれませんが、ひとつ飛ばしでスケールを昇り降りする練習です。
3度のインターバルですね。
詳しくは、
ジャズにおけるスケール練習のコツ【ただ弾くだけではダメです】
に書きました。
それでは以上です。
このページは、
音楽理論/ジャズ理論関連のブログ記事まとめ【ほぼベーシスト向け】
に追加しました。