みなさんは「HMP5↓」というスケールをご存知でしょうか。
「ハーモニックマイナー・パーフェクトフィフス・ビロウ」
と読みます。
このやたら難しそうな名前のせいで、嫌われがちなスケールですが、実は簡単なスケールです。
しかもかなり使えるスケールですので、今回を気に覚えてしまいましょう。
「HMP5↓」という重要なスケール
まず、「HMP5↓」はこんなスケールです。
これの成り立ちを今回説明していきます。
上の画像は CのHMP5↓ですが、説明の便宜上、Gに移調します。
ドミナントセブンスで使うスケール
まずはこのHMP5↓が、ドミナントセブンスで使うスケールということを押さえておきましょう。
セブンスコードの所で使うということですね。
例)C7、G7
つまり上の「G HMP5↓」は「G7」で使うスケールということになります。
次に来るコード
また、ドミナントセブンスということは、向かう先のコードがあるということです。
ちなみにドミナントは「支配する」という意味。
次に来るコードは、4度上(5度下)のマイナーコードになります。
例)G7 → Cm
解決先のハーモニックマイナースケール
ドミナントセブンスのコードから、今回のようにマイナーコードなどに向かうことを「解決する」と言ったりします。
今回の場合、解決先が「Cm」ということになります。
次に、この解決先の「ハーモニックマイナースケール」を考えます。
ハーモニックマイナースケール
ハーモニックマイナーは、ナチュラルマイナースケールの7度を、半音上げてメジャーに戻すのでしたね。
画像は、Cのハーモニックマイナーです。
ハーモニックマイナーを5度からスタート
次に上の Cハーモニックマイナーを「G(ソ)」からスタートするように変えます。
Gからの部分だけ抜き出します。
これが「G HMP5↓」です。
最初に載せたスケールと同じものになります。
「HMP5↓」導出のまとめ
- 解決先のハーモニックマイナーを考える
- それを5度からスタート
たったこれだけです。
ハーモニックマイナースケールを知らないと厳しいですが、実は HMP5↓はカンタンなスケールなのです。
今回は以上です。
この文章は、
音楽理論/ジャズ理論関連のブログ記事まとめ【ほぼベーシスト向け】
に追加しました。
また近々、このスケールを使うことについて書こうと思います。
※追記
書きました↓