前回、ジャズのブルースのベースラインで、気をつけることを解説しました。
» ジャズブルースのベースラインを作る上で注意すべきこと【キーを意識】
今回は、ジャズのマイナーブルースのベースラインを作るコツを書いていきます。
マイナーブルースは同じ12小節の曲ですが、まったく違うコードになります。
ジャズのマイナーブルースのベースラインを作るコツ
コード進行を確認します。
キーは「Cマイナー」です。

9小節目は「Dm7b5」でも正解です。
今回は、よく演奏される「Ab7」で説明します。
またこの曲は、キーが Cマイナーであることから、「Cm7」と「Cマイナースケール」が、曲全体を支配しています。

楽譜の Cm7、Cマイナースケールが「B, E, A」がフラットしていることを確認しましょう。
「ナチュラル」の言葉については、今回は触れないでおきます。
通常、マイナースケールと言えばナチュラルマイナースケールを指します。
» ジャズのベースを弾くうえで、最低限知っておきたいスケール【理論】
また楽譜をよく見ると「Cm7」は「Cマイナースケール」に含まれることが分かります。
スケールはコードの拡張概念と考えても差し支えありません。
今回は、特に Cマイナースケールに着目して、このあとの文章を読んでいってください。
Cマイナーブルースの重要なコード
以上をふまえて、この曲で大事なコードは、「C7」「Ab7」「G7」になります。
ようはノンダイアトニックコードについての説明をしています。
なるべく専門用語を使わないようにしていますが、一応書いておきます。
ひとつずつ見ていきましょう。
「C7」
コードトーンは「C, E, G, Bb」です。
「E」の音が Cマイナースケールから外れています。
今回の解説も前回と同様、このスケールから外れた音を積極的に使っていきましょう、というのが言いたいことです。
そうすればコードに沿った演奏になり、ビバップスタイルのジャズに、おのずと近づくことでしょう。
「Ab7」
コードトーンは「Ab, C, Eb, Gb」です。
「Gb」の音がスケールから外れた音です。
「G7」
コードトーンは「G, B, D, F」です。
「B」の音がスケール外です。
マイナーブルースの参考の演奏
参考に、ぼくの演奏動画を貼ります。
Cマイナーブルースのウォーキングベース
速いテンポのウォーキングを弾いたものです。
コードは初めにあげた楽譜と同じものを演奏しています。
Cマイナーブルースのベースソロ
スイングのリズムではないですが、マイナーブルースでソロをとりました。
こちらもコードは上の楽譜と同じです。
以上、ジャズのマイナーブルースのベースについて解説しました。
参考にしてください。
最初にふれた、ジャズブルースの文章の方もどうぞ。
» ジャズブルースのベースラインを作る上で注意すべきこと【キーを意識】