よく「楽器は育つ」と言われます。
弾いているうちに、よく鳴るようになっていく様を言います。
しかし、その現象は本当なのか、と疑問に思うのではないでしょうか。
これまで弾いてきた経験から、感じていることを書いてみようと思います。
楽器は本当に育つのか

結論から言うと、「鳴り」は変化します。
時間は必要
ただ、ぼくの経験上は、ある程度年月が経って振り返ってみたときに、
「そういえば前よりも鳴るようになっなてるな」
といった感じ方です。
すぐには変化しない印象です。
毎日弾いて、少しずつ少しずつ、楽器が変化していくのかもしれません。
おそらく本当に細かいパーツとパーツのつなぎ目とか、そういった部分が変化しているのだと想像しています。
普段の弾き方が大事
といっても、普段どんなふうに弾いているかで、結果は全然変わってきます。
きちんと鳴らすように弾くことが大切です。
その楽器を鳴らすコツ
書いていて思い出しましたが、あるひとの楽器をレイ・ブラウンが弾いたのですが、その後一週間くらいよく鳴るようになったそうです。
もしかすると、その楽器を鳴らすコツが存在して、そのコツの習得に時間がかかるのかもしれません。
レイ・ブラウンほどのレジェンドは、それがすぐに分かる、ということもあるのではないでしょうか。
大きい音を意識
それでは普段どんなふうに弾いていればいいのか、ということですが、単純に大きい音を弾くように意識すれば良いです。
大きい音で弾くことについては、これまでいくつかの文章で書いてきました。
自分の楽器の良いところを見つけてあげる

これまでいろんな楽器をさわってきましたが、どんな楽器にも、その楽器にそなわる良さがあります。
「この楽器は中音域の音がキレイだな」
「この楽器は大きい音は鳴らないけど、音色が乾いていて美しい」
何か秀でている部分があるはずです。
そこを愛でてあげましょう。
そしてきっと、そこを起点にして良さが周りにも広がっていくと思います。
そんな楽器の育ち方も、あるんだと思います。
ちょっと抽象的になりましたが、自身の楽器を愛して、良い部分を見るようにしてあげてくださいね。
それでは以上です。
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