ソニー・ロリンズの「Doxy/ドキシー」という曲を知っていますか?
ジャズでは有名な曲で、ジャムセッションでもよく演奏されます。
ジャズのベースのおすすめテキストのページに載せている「ジャズコンセプション」にも出てきます。
ジャズコンセプションでは「Proxy」の名前で出てきますけどね。
改めて見てみると、この曲、3度と 7度を練習するのにちょうど良いなと思いました。
少し解説してみます。
Doxy/ソニー・ロリンズ」は3度と7度の練習にちょうど良い話
コード進行はこんな感じです。
多少ひとによってコードを変えて演奏されますが、今回は Real Book(iReal Pro) のコード進行でいきます。
曲全体のベースとなるスケールは「Bb ミクソリディアン」とします。
Bb
最初の「Bb」は、「Bb7」で処理して構いません。
曲のトニックのコードは 7度が省略されて書かれることがあります。
Ab7
2つ目からいきなり注意するコードが出てきます。
7度の「Gb」の音は、上にあげた Bbミクソリディアンから外れた音です。
この音をベースラインやソロに積極的に使っていきましょう。
ちなみに「Ab7」は「D7」の裏コードです。
そこから考えても「Gb/F#」は出てきますね。
G7
「B」の音が範囲外の音です。
これも積極的に使っていきましょう。
次のコードのC7の「C」の音につなげたりすると良いですね。
以下、同じように見ていきます。
C7
「E」の音が範囲外です。
F7
「A」の音が範囲外です。
Eb7
「Db」の音が範囲外です。
Edim7
「E, Db」の音が範囲外です。
また、直前の Eb7 とコードトーンを比べると、ルート以外は同じ音であることにも注目です。
以上、コードだけ見てみました。
なんだか大変そう、と思ったかたは、
「今日は Eb7 だけ追いかけよう」
などと、少しずつ取り組むようにしてくださいね。