ジャズにはお決まりのコード進行がいくつかあります。
今回取り上げるのは「IV - IVm7」です。
「IV - IVm7」
後半の「IVm7」は「IVm7 / bⅦ7」の形でも出てきますが、同じものです。
「IV - IVm7 / bⅦ7」
また、このコード進行のあとはかならずトニックが来ます。
「IV - IVm7 - Ⅰ」
トニックがこないこともあるのかな。
ジャズスタンダードでは今のところ見たことがありません。
見つけたら教えてください。
今回は、このコード進行が含まれる曲をピックアップしてみようと思います。
4度ー4度マイナーが出てくるジャズスタンダード
ピックアップする理由は、曲をパーツで捉えられるようになって欲しいからです。
ひとつひとつのコードを処理するのでなく、いくつかをカタマリとして捉えましょう。
All Of Me
みなさんご存知「オールオブミー」です。
Cの部分で出てきますね。
「IV - IVm7」はこの位置に出てくることが多いです。
後ろから 7~8小節目ですね。
そしてそのあと、やはりトニックに落ち着いています。
「Em7」は「CM7」の代理です。
コードトーンが 3つ被ってますね?
There Will Never Be Another You
「アナザーユー」です。
この曲も同じ位置に来てますね。
後ろコードが「Db7 #11」となっています。
最初に書いた「IV - IVm7 / bⅦ7」のパターンですね。
IVm7 は省略されています。
注目したいのは「#11」の部分です。
そう、ここはリディアンセブンスがフィットします。
リディアンセブンスは、ミクソリディアンの4度がシャープしたスケールです。
リディアンの7度がフラットしたスケール、とも言えますね。
なのでマイナーセブンスの部分も「IVmM7」とするのが本来でしょう。
マイナーメジャーセブンスですね。
All The Things You Are
セッション頻出の「オールザシングスユーアー」ですね。
こちらも同じ位置に来ています。
ちゃんとマイナーメジャーセブンスで書いてありますね。
ちなみにこの楽譜は「iReal Pro」から引っぱってきています。
But Not For Me
「バットノットフォーミー」
やはり同じ位置に出ています。
East Of The Sun
「イーストオブザサン」も実はそうなんです。
同じ位置に出ていますが、わかりますでしょうか?
一見違うようにも見えますが、「Am7」は「CM7」の代理です。
楽譜によっては、この部分「CM7」で書かれていたりしますよ。
「あるある」を見つける
これだけ出したので、このコード進行が「あるある」なこと、わかってもらえたと思います。
あるあるをたくさん見つけて、コードをカタマリで見ていくようにしましょうね。
「あるある」の進行を知ると覚えやすい
そしていつも言っているように、コード進行は覚えてしまいましょう。
あるあるを見つけると、覚えるのが楽になりますしね。
コード進行の覚え方は、
コード進行の覚え方【チカラ技、ツーファイブ+α、ジャズ・ポップスへ】
を参考にしてください。
それでは以上になります。
この記事は、
ジャズベースソロ上達のためのブログ記事まとめ【練習法・コツ】
に格納しました。