この記事では、世界を変えたベーシストを4人紹介したいと思います。
パイオニアと呼ばれるひとたちは、いつもぼくらをワクワクさせてくれます。
彼らの残したもの、これから残すものは、きっとこれから何百年も語りつがれるのでしょうね。
音楽における偉人【ベーシスト編】
解説といっしょに代表作ものせますね。
またぼくからの個人的なおすすめも、その下にのせます。
マニアックなかたはぜひ聴いてみてくださいね。
ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)
世の中にいったいどれだけのベーシストをつくったんでしょう。
みんな彼を見てベースを始めました。
その中には、その人自身も憧れられる存在になったひともいます。
たとえばリチャード・ボナ、アヴィシャイ・コーエン。
テープが早回しになってない??
リチャード・ボナは始めてジャコを聴いたとき「テープが早回しになってると思った」と雑誌でかたっていました。
また、アヴィシャイ・コーエンは習っていたピアノの先生にジャコを聴くことを勧められ、聴いてすぐにベースをはじめ、いまではこんなスターになってしまいました。
ピアノの先生ナイスですね。
ジャコのすごいところ
ジャコのすごいところはたくさんあります。
太くてあったかい音色も最高だし、リズムも完璧。
作る曲はかっこいいし、オーケストラまで書いてしまう。
さらにベースを弾いている姿もかっこいい。
世界中のみんなが彼に憧れました。
少ないリーダー作
でもよく考えると、ジャコのリーダーアルバムは数えるほどしか出されていません。
天才はやっぱり早く天国へ連れていかれてしまうようです。
このあたりのことは映画で詳しく語られていますよ。
» こころに残ったジャズの映画【ジャズベーシストがおすすめ】
代表作
tacama からのおすすめ
ゲイリー・カー(Gary Karr)
クラシックの歴史で初めて、どこのオーケストラにも所属せず、ご飯を食べているベーシストとなったかたです。
クラシックではベーシストのことをバシストと呼んだりしますね。
根っからのエンターテイナー
このかたは本当におちゃめでエンターテイナーです。
いつも観るひとをよろこばせてくれます。
先日演奏を観にいったときも、演奏しながら楽器にキスをしたりして、会場の皆を笑わせてくれました。
いつもオシャレだし、ステキなおじさまといった感じです。
演奏も最高
演奏ももちろんピカイチで、なんであんなに速く弾いて演奏が乱れないのかフシギです。
音色も力強いのにやさしい。
アマティの深い音色
音色といえば、アマティを生で観たときには感動しました。
アマティは前のレジェンドから受け継いだ名器のコントラバスです。
ゲイリー・カーにこそ持ってほしい楽器ですね。
代表作
tacama からのおすすめ
ポール・チェンバース(Paul Chambers)
ジャズトランペットのレジェンド、マイルス・デイヴィスの黄金期のメンバーです。
ジャズのベースといえばチェンバース
ポール・チェンバースは、ジャズのベースの「かっこいい」を定義したひと、といってよいのではないでしょうか。
納浩一氏も「あまり一般には知られていないけど、ジャコくらい世界を変えたひと」のようなことを雑誌で言っていました。同感です。
メロディアスなチェンバース
チェンバースの良さは「メロディアス」な点だと思います。
ひたすらに歌う歌う。
ソロはもちろん、ウォーキングしててもメロディに聴こえます。
理想的ですね。
ホーンライクな演奏
よくチェンバースの演奏は「ホーンライクだ」と言われますが、ベースの前にチューバを弾いていたから、こんなことができたのでしょうか。
それともきちんと、パーカーのコピーなどをしたのかもしれませんね。
代表作
tacama からのおすすめ
クリスチャン・マクブライド(Christian McBride)
「ウッドベースってこんなに速く正確に、しかもかっこいい音で弾けるんだ」ってはじめて世界が思ったジャズベーシストです。
高速のフルピッキング
それまでも速く弾くひとはいたのですが、これだけ粒のそろった、しかもフルピッキングで弾いたひとはウッドベースの世界にはいませんでした。
まさにパイオニア。
しかも弓でも同じことができる。
彼は名門ジュリアード出身です。
生けるレジェンド
さらに彼はまだ若いです。
まあ若いといっても現在 48 歳で中堅といったところでしょうか。
生けるレジェンドと言われています。
豪華な共演者
こんなかたなので、既に超大御所との共演をバンバンしています。
スティング、スティービー・ワンダー、ハービー・ハンコック。
素晴らしい経歴ですね。
ぼくはハービー・ハンコックのトリオで来日したときにライブを観に行きました。
それはそれはかっこよかったですよ。
代表作
tacama からのおすすめ
ベースと音楽を突き詰めたひと
何かを突き詰めるってステキですね。
突き詰めるといっても、彼らパイオニアは楽しそうにそれをおこなってるように見えます。
やっぱり好きこそものナントカですね。
そういえばいま気づきましたが、今回紹介したベーシストは白人とブラックアメリカン2人ずつですね。
音楽の世界では割と差別などが少なくていい雰囲気です。
上にあげたジャコ・パストリアスは白人にもかかわらず、ブラックアメリカンのひとたちから今もリスペクトされています。
そのことを思い出すと、いつもなんだかうれしい心持ちになります。
記事はここまでになります。