みなさんは「I Real Pro」というアプリを使っているでしょうか?
実はプロの間では、とても評判が悪いツールです。
「おそらくプロのみんなは、こういった点に不満を感じているのでは」
と考えられる部分について書いていきます。
「I Real Pro」への頼り過ぎに注意
問題は結局、一緒に演奏する相手が人間でない点に帰結します。
特に「ジャズ」のリズム機能について書いていきます。
ピアノのコンピングに違和感
ピアノの伴奏において、弾く内容・タイミングなどを「コンピング」と言います。
このコンピングが、「I Real Pro」はとても違和感があります。
変なタイミングで伴奏が入るといいますか。
少しずつ改善されていると思いますが、まだまだ現場で聴くものとは大きな開きがあります。
ドラムのレガートが違和感
伴奏時の、ドラムのハイハットやライドのシンバルワークを「レガート」と言いますが、これにも大きな違和感を感じます。
おそらく各音の音量や裏の位置、頻度などが違うのだと思いますが、これもよくあるジャズのそれと、大きな違いがあります。
双方向の会話にならない
演奏は共演者との会話です。
ジャズでは特にその特徴が大きく出ますが、アプリだと、その練習ができません。
いつもこちらが合わせるしかないです。
しかも合わせる対象が上で書いたように、本来のものと違うので、「I Real Pro」の演奏が正しいと考えていると、少し遠回りしてしまう危険があります。
もう少しな点を理解して使う
しかし、今回あげたような点をのぞけば、とても優秀なアプリです。
ちょっとしたコードの確認や、本当に初心者の段階の単音楽器プレイヤーにとっては、かなり有益なツールといえます。
きちんとウィークポイントを理解して、正しい距離をもって使いましょう。
変わらないものを見抜く目
「I Real Pro」のような便利なツールが出てくると、それとあわせて「本質を見抜く目」も求められるように感じます。
新しい技術に対して、変わらないものは何か、といったことですね。
今回の内容は「I Real Pro」の悪口を書くようで抵抗がありましたが、逆にジャズを知る、演奏を知るヒントにもつながる話だと思います。
どんなことも、良い部分と、そうでない部分をしっかり見極めていかないといけませんね。
それでは以上です。
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