ウッドベースとコントラバスの違い【楽器初心者のかた向け】

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ベースの高間です。ジャズ演奏歴20年です。

「ウッドベースとコントラバスって同じ楽器なの? 違う楽器なの?」
この楽器を始めたばかりのかたや、一般のかたからすると、気になることですよね。

結論

じつは、まったく同じものです
1ミリも違いはありません。別称ですね。

ただ「コントラバス」というとクラシック音楽で使われることばのイメージです。とくにヨーロッパ。

かたや「ウッドベース」というと、ジャズやポップスでこの楽器をさすときに使うことが多いです。

  • コントラバス … クラシック
  • ウッドベース … ジャズやポップス

ということですね。

ちなみにアメリカでは「ダブルベース / Double Bass」と呼ぶのが一般的です。

結論は書いてしまっていますが、この記事ではせっかくなので、この「クラシックとジャズやポップスのでの扱いの違い」について書いていこうと思います。
いくつか違うことがあるんです。

ウッドベースとコントラバスの違い【クラシックとジャズ・ポップス】

ウッドベースとコントラバスの違い【クラシックとジャズ・ポップス】

プレイヤー目線で書いていきます。
演奏面での話ですね。

弓で弾くことの多さ

一番の違いは「弓で弾くか、指で弾くか」です。
それと、それぞれの頻度(ひんど)。
右手の話ですね。

たとえばクラシックとジャズでいうと、両方のベーシストとも弓で弾くし指でも弾きます。
ただ、クラシックでは弓で弾くことが多く、ジャズやポップスでは指で弾くことがメインになります。

ちなみに指で弾くことを「ピッチカート / Pizzicato」といいます。
ピチカートといったり、Pizz と略されたりもします。
ジャズのベーシストで、まれに弓をまったくやらないひともいますが、たとえばぼくなんかは弓、けっこう好きです。

また指での弾き方も微妙に違います。
クラシックでは楽器の中ほどで弾きますが、ジャズやポップスではかなり下の方で弾きます。

中ほどで弾いた方が、音が音が柔らかくなり、包み込むようなサウンドになります。
いっぽう下の方で弾くと、もう少しエッヂのきいた音になります。かたい音ですね。
ジャズやポップスでは音の輪郭(りんかく)を求めます。

ジャンルで求められる音が違うの、おもしろいですね。

弦が違う

楽器に張る弦も違います。
クラシック用とそれ以外のポピュラー用があります。

クラシック用の弦でジャズのように指で弾くと、少しこもった音がします。
ですので、通常ジャズミュージシャンはクラシック用の弦はさけます。
ただ弓で弾くとものすごくキレイな音が出ます。ふくよかで芯があって。

クラシックでは「オリジナルフラットクローム」を張っているかたが多い気がします。

ぼくは、クラシック用ではベルカントも好きです。

いまぼくが張っている弦はスピロコアのライトゲージです。
この弦はジャズベーシストのユーザーが多いですが、ベルリンオケのコントラバスパートも使っているらしいですよ。

アンプを使うかどうか

クラシックでは、まずアンプを使うことはありません。

ジャズやポップスなどでは使うのが当たり前になっています。
ドラムやエレキギターと演奏することが多いからですね。

ぼくは機材を工夫して、なるべく生音に近くなるようにセッティングしています。
このあたりのことは他の記事にも書きましたので、ぜひ読んでみてくださいね。

数人で弾くかどうか

クラシックというとオーケストラのイメージがありますよね。
オーケストラのコントラバスは必ず数人のチームで演奏します。
お客さん側から見て一番右の奥にベースチームがいますよ。

コントラバスの人数に決まりがあるのか、ちょっと調べてみたのですが、どうも曲に寄るようです。
通常の曲では4~8人といったところでしょうか。

クラシックには「ソロ」がある

ちなみにクラシックでは、コントラバスがひとり主役になって演奏することもあるんですよ。ピアノやオーケストラが伴奏します。

これの形態を「ソロ」と呼びます。

ぼくの好きな演奏家の YouTube はっておきますね。

Stefano Sciascia plays Cancion de Amor

ジャズなどはひとりで担当

対してジャズやポップスなどではバンドでひとりが基本です。
この辺はエレキベースと同じです。
ひとりで低音を担当しなければいけないのでアンプが必要になる、ともいえますね。

せっかくなので、ジャズの YouTube もはっておきます。

KENNY GARRETT-WAYNE'S THANG

ウッドベースとコントラバスは、好きな方で呼ぼう

ウッドベースとコントラバスは、結局まったく同じ

上に書いたこと以外は、基本まったく同じです。

ヘ音記号を読むことは同じだし、教則本も同じ。
「低音で伴奏する」という仕事内容も同じですね。

ほかには修理にもっていくお店も同じです。
運ぶのが大変なのも同じ。

左手のフォームもまったく同じです。
もっというとフォームは右手以外まったく同じですよ。

先生も同じことが多い

ちなみにぼくはクラシックの先生に習いました。
ジャズのベーシストには多いことです。
このことからもウッドベースとコントラバスが同じことがわかりますね。

記事はここまでです。
お互いもっともっとウッドベース、コントラバスの世界を楽しみましょうね。

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