この記事は、
ウッドベースを買ったはいいけど、ピックアップはどれを選んだらいいんだろう?
ピックアップって高いから、簡単に買って試せないしなあ。
プロはどんなの使ってるんだろう。
こんな方へ向けての文章です。
はやく気に入ったピックアップを見つけて演奏に出かけて欲しいです。
ウッドベースのピックアップ、おすすめ5選【価格比較あり】
おすすめのピックアップを載せていきます。
Amazon・楽天・サウンドハウスの3店舗で比較して、安い順に載せます。
David Gage Realist "Copperhead" / リアリスト「カパーヘッド」
※サウンドハウスが最安値です
実際の音色
音を出すとこんなサウンドになります。
ちょっと音量が小さめですが、ぼくの演奏です。
ピックアップの取り付け
古くからある定番ピックアップです。ボディと駒の間に挟んで取りつけます。
シールドコードをつなぐ部分はテールピースと固定します。
上の 楽天 と Amazon のリンク先にも、取り付け位置の写真があります。
もし取り付けが心配なかたは、楽器屋さんに持ち込んで「楽器の健康診断とあわせてピックアップを取り付けてほしい」とお願いすれば、快く応じてくれます。
リアリスト「カパーヘッド」の特徴
- しっかりとした低音成分が特徴
- 使用しているウッドベースの生音を、そのまま大きくしたような出音(でおと)
- 弓で弾いても、あったかく良い音
ぼくもずっと愛用しています。
欠点としては、低音が強い分、音がはっきりとせずモコモコしやすいこと。
バンド演奏で埋もれがちです。
アンプのイコライザーで調整して対応します。
また、楽器本体に小さなくぼみができてしまうのも欠点です。
ただ世界中でユーザーがとても多いです。
Ron Carter / ロン・カーター もずっとつかっていました。
いまは下の「ライフライン」のようです。
David Gage Realist - LIFELINE / リアリスト「ライフライン」
※サウンドハウスが最安値です
リアリスト「ライフライン」の特徴
リアリストの最新の商品です。
- 駒の中ほどに取り付けるため、上のピックアップよりモコモコ感が解消
- 有名ベーシスト Christian McBride / クリスチャン・マクブライド が使用
欠点は、Life LIne は駒のアジャスターに取りつけるため、アジャスターの工事が必要なことです。
アジャスター付きの駒を使用しているかたはライフラインもおすすめです。
ちなみに、駒のアジャスター工事は通常2万円ほどです。
K&K Sound - BASS MAX(ウッドベース用 ピエゾピックアップ)
※Amazonが最安値です
BASS MAXの特徴
- 輪郭のはっきりした出音、かつ、しっかりした低音成分
- 値段が安い
欠点がほぼなく、バランスの良いピックアップです。
強いて言えば、出力が弱い感があります。
またリアリストに比べれば、多少低音が弱い感じがあります。
BASS MAXの取り付け
取り付ける場所はここです。
駒と隙間が大きい場合は、紙やすりを適当な大きさに切って、隙間にはさむと良いです。
※Bass Max については、別記事でも書きました。
» Bass Maxについて【良いとこ取りのピックアップ/コントラバス】
MSP コントラバス用
MSPの特徴
- 生音に近い
- 値段が安い
欠点としては、ハイフレット(高音域)の出力が弱いことです。
高いポジションにいくほど音量が下がる感じがあります。
また、MSP はボディにマグネットで取りつけますが、取りつける場所で大きく音が変わってしまいます。メーカー推奨位置がその楽器でベストとは限らないので、気にいった位置をみつけたら覚えておくか、つけたままにすると良いです。
DPA 4099B コンデンサーマイク ベース用
DPA 4099B コンデンサーマイクの特徴
- コンデンサーマイクなので、ほぼ生音を再現できる
- 音質も良い
- もちろん弓も良い音
欠点としては、アンプへ送るとハウってしまい、PA卓に送るしかないことです。
返し用モニターで自分の音を聴くことになります。
ですので、ぼくは卓がある状況でかつ、ドラムレスのバンドの時にこの DPA のマイクをもっていきます。
アンプはもっていきません。
荷物が減って快適です。
アンプのイコライザー設定、ウッドベース向け【状況別】
良いピックアップを入手したら、良さを引き出すよう、アンプの設定が重要になります。
デッドな環境
壁やモノに音を吸われたりして、自分の音がスカスカな感じに聴こえる状況の場合は、ローを足すと気持ちよく演奏できます。
ただ足しすぎには注意です。音の輪郭がなくなってしまうし、聴く側も強い低音はちょっとつらいです。
よく音がまわる環境
逆に音が回り過ぎる環境の場合は、ローを削り、ミドルとハイを少し足して、輪郭をはっきりさせると良いです。
小さいハコ
狭いライブハウス等では生音もしっかり聴こえるので、アンプの音は小さめにし、ローも削って、楽器自体の低音を届けるようにすると良いです。
広い部屋
広いパーティ会場や野外などでは、生音はほとんど聴く人へ届けられないので、アンプやPA頼りになります。
もしPAがなく、手元のアンプでお客さんへ音を届けなければならない場合、ハイとミドルを上げて輪郭をはっきりさせると良いです。特にミドルを上げるとうまくいきます。
ピックアップの良さを引き出す、関連おすすめ機材(アンプ、シールドコード)
ピックアップでひろった音を、なるべくナチュラルなまま聴くひとのもとへ届ける環境をつくります。
アコースティックイメージ「Ten Ⅱ」(アンプ)
ウッドベーシストが開発したベースアンプです。
楽器の良さをそのまま出力する感じです。
高出力なので、どんなに広い現場でも音量で困ったことがありません。
コンボタイプなので、持ち運びもOK。見た目も洗練された感じがします。
エレベをつないでも良い音です。
また1チャンネルの商品もありますが、ぼくはピックアップのブレンドをしたかったので、上の2チャンネルの方にしました。
MC用マイクをつないだりもしています。
欠点をしいてあげるなら、ちょっと重いことでしょうか。
ただこの高出力でこの重さはむしろ、軽いと思います。
あと値段が高いのもちょっとネックですね。
安いものを買って悩み続けるより、良いものを長くとおもって、ぼくは思い切って買いました。
カスタムオーディオジャパン(ベース用シールドコード)
※サウンドハウスが最安値です
ナチュラルな音が人気のシールドコードです。
知人のベーシストもこれ一択だと言っていました。
ぼく自身も長年愛用していますが、安物にはないコアのある音が出て気にいっています。
音が出ない等のトラブルが一度もないのもすごいです。寿命も長い。
今後もこれを使い続けるとおもいます。
上のリンクはすべて3mにしました。ライブハウス等で演奏する場合、この長さで困ることはありません。あまり長いと巻くのが大変です。
記事は以上です。
気に入ったピックアップが見つかったら、ガシガシつかって、ライブやバンド活動してくださいね。