ギャクジュン(逆循?)の演奏方法【ジャズのエンディングのコード進行】

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法【ジャズのエンディングのコード進行】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズを20年演奏しています。

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ジャズのエンディングには、いくつかの方法・やり方があります。

ここでは、いわゆる「ギャクジュン」と呼ばれる方法を説明してみます。

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法

まず、こんなコード進行があるとします。
「CM7」のところでメロディが終わります。

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法1

終わるのをもったいぶる

あっさり終わる(カットアウト)のはアレなので、エンディングとして曲を引き伸ばそう、と考えたとします。

最後のコードである「CM7」を「Em7」に替えます。

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法2

「Em7」は代理コードです。
コードトーンが3つ被ってますね?

偽終止

ちなみに、これを「偽終止」いいます。
こうすることで、まだ続く感がでます。

ドミナントコードの挿入

そして「Em7」の次の小節に、一番左の「Dm7」に戻るためのコードを入れます。

何が入るか分かるでしょうか?

正解は、
「A7」
です。

「Dm7」に対するドミナントコードですね。

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法3

あとはリピート

そして、できあがったコード進行をグルグル繰り返します。

ギャクジュン(逆循?)の演奏方法4

これで好きなだけ、曲を伸ばすことができるようになりました。

終わたくなれば、「CM7」を弾くことで終わらせることができます。

もしかしたら語源

できあがったコード進行をよく見てみると、「2-5-3-6」になっていますね。

これは「3-6-2-5」の前後が入れ替わったカタチです。
ぼくはこれが「ギャクジュン」という言葉が当てられたルーツでは、と考えています。

循環コードの逆。

もうひと盛り上がり

もうひと盛り上がり

以上、ジャズのエンディング方法のひとつ「ギャクジュン」を説明してみました。
納得できましたでしょうか。

このエンディングとして伸ばした部分が、かなり長くなってしまうこともあります。
ひと盛り上がりしても全く問題ありません。

たとえば、
マイルス・デイヴィスの「If I Were A Bell」など、それぞれのソロの終わりでこれをおこなっています。
ぜひ聴いてみてください。

» Relaxin' with the Miles Davis Quintet/マイルス・デイヴィス・クインテット

それでは以上です。

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