こんにちは。ベースの tacama です。
20年ほどジャズのライブハウスなどで演奏しています。
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ウッドベースのピックアップって、ブレンドできるのかな。
できるなら、どれを組み合わせたらいいか知りたいな。
こんなかたに、アドバイスさせていただこうとおもいます。
- ウッドベースのピックアップ、おすすめのブレンド方法
- ピックアップとアンプの、具体的なセットアップ
- ピックアップの組み合わせ(番外編)
ウッドベースのピックアップ、おすすめのブレンド方法

まず、2チャンネルのアンプを用意
ブレンドするためには、2つのコードをアンプにつなぐ必要があります。
ぼくはこんな2チャンネルのアンプをつかっています。
Acoustic Image TEN2
Schertler(シャートラー) David
上のようなアンプを買う前は、アンプの前に2chのプリアンプをかましてブレンドしていました。
ただほんとに荷物が多くて苦労しました。アンプ、プリアンプ、ウッドベース、その他ケーブル類と。荷物は少ないに越したことはないですね。
ちなみにアンプは、上のアコースティックイメージの方が高出力でおすすめです。
ブレンド考え方
考え方として、
「硬めの音が出るピックアップ」と「低音がしっかりでるピックアップ」
これら2種類を混ぜるようにします。
苦手な部分を補い合うようなかたちですね。
硬めの音が出るピックアップとして FISHMAN のような、駒の先端につけるものは、ぼくは選択していません。このタイプは、ウッドベース本来の音から離れてしまうと考えているからです。
この理由から、硬めの音が出るピックアップとして、駒の中ほどにつけるタイプを選んでいます。一般に、駒の先へいくほど硬い音が出ます。
ピックアップとアンプの、具体的なセットアップ

「硬めの音が出るピックアップ」と「低音がしっかり出るピックアップ」を楽器にセットしたら、次はアンプのセッティングをしていきます。
それぞれイコライザーを調整
ピックアップはそれぞれ別々にセッティグした方が良いです。もう片方のチャンネルは、音量をオフにしておきましょう。
< 硬めの音が出るピックアップのイコライジング >
- ハイとミドルを上げ気味にします。
- ローをしっかり削ります。ローはゼロに近くても良いくらい。ローはもう一方のピックアップにまかせます。
- なるべく硬い音をつくるようにします。
< 低音がしっかりでるピックアップのイコライジング >
- 基本あまりイコライザーはさわりません。ひとまずこの段階ではフラットにしておきます。
- 一応音は出して、今日の会場ではどんな響きの音かを確認します。
それぞれの音量バランスを整える
2つのピックアップを混ぜていきます。
硬い音の方をまず出して、低い音の方を後から足していくようにします。
硬い音をメインにした方が、バランス良く仕上がります。
このときに、音がぼやけるようでしたら、低音の方の音量を下げるか、低音の方のローを削って調整します。
ピックアップの組み合わせ(番外編)

正確にはブレンドでないのですが、2つの集音方法を混ぜたやり方を紹介します。
どんな方法かというと、コンデンサーマイクをつかいます。
コンデンサーマイクは、例えばこういったものです。
■ DPA 4099
これをPA(卓)へまわし、外音はこちらで出してもらいます。
外音(そとおと)とは、演奏を聴くお客さんへ、会場にあるスピーカーから出す音です。
お客さんが聴く音です。
逆にバンドメンバーが聴く音は、中音(なかおと)といいます。
バンドへ向いているモニタースピーカーの音も含みます。
話をもどしますが、外音はコンデンサーマイク、中音はアンプの音を聴くといったかたちになります。コンデンサーマイクを中音に含めても良いのですが、ハウりやすいので注意です。
有名なところでいうと、Christian McBride / クリスチャン・マクブラドが、このかたちをとっていますね。
クリスチャン・マクブラドがつかっているコンデンサーマイクはこちらです。
» AMT clip-on Bass condenser microphone "AMT S25B"
こちらは値段が高いので、ぼくは上の DPA を買いました。
今回の記事は以上になります。
ピックアップのブレンドは、あれこれ試すのがたのしいです。
ぜひトライしてみてくださいね。