コントラバス・ウッドベースを弾いているひと、さらにはエレキベースのひとも「握力」について、少なくとも一度は考えたことがあると思います。
結論から言うと、握力を鍛える必要はありません。
この文章では、このことを説明していきます。
コントラバス・ウッドベースに握力は必要か
まずは二人の女性ベーシストを見ていきます。
「Mikyung Sung」と「Esperanza Spalding」です。
握力が要らない証拠
二人の演奏動画をはります。
Mikyung Sung
Esperanza Spalding
二人とも細身の女性です。
でもかなりコントラバスの演奏技術が高いのが分かると思います。
この二人が特別なわけでなく、他にも細身の女性ベーシストはたくさんいます。
彼女たちの握力の数値は残念ながら分かりませんが、握力が人並み以上にあるとは思えません。
問題は別にある
つまり解決すべき問題は別にあるということです。
楽器の調整に問題がある
楽器は弾きやすい状態になっているでしょうか?
たとえばナット(上駒・枕)の溝は、正しく下げられていますか?
この部分も弦高に直接影響します。
コントラバスはハーフポジションが最も力が要る場所です。
よって、ナットの調整はかなり重要事項です。
■ 参考
» コントラバス/ウッドベースの上駒(ナット)は限界まで下げていい
左手の押さえ方に問題がある
弦は手で力まかせに押さえるのでなく、腕や体を使って押さえます。
ハイポジションを考えれば分かります。
ハイポジションでは、親指が指板の上に来ているので、握力は使えないですよね?
■ 参考
» ウッドベースのハイポジション、左手のコツ【親指が大切ですよ】
「握力が足りないから弾くのがつらいんだ」と思う気持ち、とても分かります。
必ず解決して楽に弾けるようになるので、上で書いたことをきちんと整えてください。