ツーファイブワンのⅡm7をドミナントセブンスに変える理由【ジャズ理論】

ツーファイブワンのⅡm7をドミナントセブンスに変える理由【ジャズ理論】 JAZZ TOPICS

ベースの tacama です。
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「セカンダリードミナント」という概念があります。

セカンダリードミナントの説明は、
セカンダリードミナント【ジャズのコードアレンジを理解しよう】
に書きました。

どんなものかというと、たとえば、こんなことをして良いという理論ですね。

Dm7 - G7 - CM7

D7 - G7 - CM7

今回は、なぜこんなことをするかについて書いていきます。

ツーファイブワンのⅡm7をドミナントセブンスに変える理由

ツーファイブワンのⅡm7をドミナントセブンスに変える理由

端的に言うと、演奏の幅が広がるからですね。

Dm7で想定するスケール

上にあげたコード進行を例に考えていこうと思います。

Dm7 - G7 - CM7

D7 - G7 - CM7

Ⅱm7では、普通ドリアンスケールを想定します。
逆に、ほぼドリアンスケール一択だと思います。

 Dドリアンスケール

Dドリアンスケール

D7で想定するスケール

次に、セカンダリードミナントで変化させた「D7」で使えるスケールは何になるでしょうか。

ジャズセオリーワークショップ ジャズ理論講座 初級編」によると、

  • リディアンセブンス
  • オルタードスケール

が、使えるスケールになります。

 Dリディアンセブンス

Dリディアンセブンス

 Dオルタードスケール

Dオルタード

使える音が一気に増える

楽譜を確認するとわかると思いますが、音の選択肢が一気に増えます。
これがセカンダリードミナントを取り入れる理由ですね。

ソロ中などは、もとのドリアンを弾いてもいいわけですから、かなり自由度が増します。

試しにオルタードを使ってソロを作ってみました。

セカンダリードミナントのソロサンプル

いつもと違うスケールを使ってみよう

いつもと違うスケールを使ってみよう

「このコードのときは、いつもこのスケールを使ってしまうな」

こんなこと、あると思います。

他に選択肢がある場合は、なるべくもう一方を使ってみるようにしましょう。

イオニアンでなく、リディアン。
エオリアンでなく、ドリアンなど。

いつもと違ったカラーが出せると楽しいですね。

それでは以上です。

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