「セカンダリードミナント」という概念があります。
セカンダリードミナントの説明は、
セカンダリードミナント【ジャズのコードアレンジを理解しよう】
に書きました。
どんなものかというと、たとえば、こんなことをして良いという理論ですね。
Dm7 - G7 - CM7
↓
D7 - G7 - CM7
今回は、なぜこんなことをするかについて書いていきます。
ツーファイブワンのⅡm7をドミナントセブンスに変える理由
端的に言うと、演奏の幅が広がるからですね。
Dm7で想定するスケール
上にあげたコード進行を例に考えていこうと思います。
Dm7 - G7 - CM7
↓
D7 - G7 - CM7
Ⅱm7では、普通ドリアンスケールを想定します。
逆に、ほぼドリアンスケール一択だと思います。
■ Dドリアンスケール
D7で想定するスケール
次に、セカンダリードミナントで変化させた「D7」で使えるスケールは何になるでしょうか。
「ジャズセオリーワークショップ ジャズ理論講座 初級編」によると、
- リディアンセブンス
- オルタードスケール
が、使えるスケールになります。
■ Dリディアンセブンス
■ Dオルタードスケール
使える音が一気に増える
楽譜を確認するとわかると思いますが、音の選択肢が一気に増えます。
これがセカンダリードミナントを取り入れる理由ですね。
ソロ中などは、もとのドリアンを弾いてもいいわけですから、かなり自由度が増します。
試しにオルタードを使ってソロを作ってみました。
いつもと違うスケールを使ってみよう
「このコードのときは、いつもこのスケールを使ってしまうな」
こんなこと、あると思います。
他に選択肢がある場合は、なるべくもう一方を使ってみるようにしましょう。
イオニアンでなく、リディアン。
エオリアンでなく、ドリアンなど。
いつもと違ったカラーが出せると楽しいですね。
それでは以上です。
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