ジャズスタンダードを理解するために知っておいて欲しい知識のひとつに、
「セカンダリードミナント」
があります。
どんなものかというと、
「任意でセブンスコードに変えられる」
というルールです。
知っておくと、一段深く楽譜が理解できますので、ぜひ頭に入れておいてください。
セカンダリードミナント
たとえば、下の iReal Pro の楽譜の矢印の部分ですが、これはセカンダリードミナントの処理がされています。
ここはもともと「Am7」です。
セカンダリードミナントによって「A7」にアレンジされています。
セカンダリードミナントのルール
一応、定義があって、
「解決先がダイアトニックコードである」
というものです。
しかしそれでほど気にしなくて大丈夫です。
適当にドミナントセブンスを作ってみてください。
ドミナントセブンス
そう、セカンダリードミナントは、任意にドミナントセブンスを作れるルールです。
なのでターゲットは4度上(5度下)になります。
ターゲットは次にくるコードですね。
元のコードを覚える
逆にセカンダリードミナントを見つけたら、頭の中でもとのコードに戻します。
ほぼマイナーセブンスになるはずです。
基本的に、もとのコードで覚えましょう。
スタンダードの場合、セカンダリードミナントは各自がおこなうアレンジの一種だからです。
ただし、曲によってはセカンダリードミナントの方で定着してしまったものもありますので、その場合はそちらに従いましょう。
作曲者がセカンダリードミナントの方で作曲した場合も同じです。
特殊なスタンダードには注意ですね。
セカンダリードミナントを探してみよう
ぜひスタンダードブックなどで、セカンダリードミナントを探してみてください。
そして、「もともとここは何のコードなんだろう」と、分析もしてみてください。
よりジャズやアレンジの理解が深まりますよ。
それでは以上です。
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