クラシックのコントラバスの世界で、一番有名なバシスト(ベーシスト)といえば「ゲイリー・カー」でしょう。
コントラバスの世界を広げたパイオニアですからね。
ゲイリー・カー以降、チェロのように演奏するコントラバスプレイヤーが増えました。
中でも注目したいのが、今回紹介する「ステファノ・シャシャ / Stefano Sciascia」です。
ステファノ・シャシャの魅力【美しい音色のコントラバス奏者】
ステファノ・シャシャはイタリアのコントラバスプレイヤーです。
ゲイリー・カーに師事
ステファノ・シャシャはゲイリー・カーにコントラバスを習っていました。
フレンチボウ
シャシャ氏はフレンチボウをつかっています。
ゲイリー・カーがジャーマンなので、面白いですね。
楽器はイタリア産
シャシャ氏はイタリアの楽器を使っています。
変わったカタチの楽器で、洋梨というかヒョウタンのような独特のフォルムです。
松脂は「アラスカ」
シャシャ氏は松脂は「アラスカ」を愛用してきました。
しかし近年はもしかするとコルスタインの山本オリジナルをつかっている可能性があります。
そういった情報を読んだことがあります。
ちなみに山本オリジナルは、弦楽器の山本の閉業により、現在生産されていないと思われます。
しっかりひっかかるわりに音色はサラサラとした松脂なので、可能でしたら入手をおすすめします。
音色がサラサラと美しい
シャシャ氏の音色は少しハスキーな、透明感のある音色です。
これは先のゲイリー・カーとは対照的です。
ゲイリー・カーは強いしっかりした音色で、主張がハッキリしている感じです。
対してシャシャ氏は、もう少し優しくて、柔和な音色です。
ハスキーな部分に関しては、シャシャ氏の演奏の仕方ももちろんありますが、「アラスカ」の影響も大きいです。
アラスカをつかうとシャシャ氏のような音が出て楽しいですよ。
ステファノ・シャシャのおすすめアルバム
シャシャ氏の魅力がたっぷり味わえるアルバムとして「Quella fiamma」をおすすめしたいと思います。
ぜひ Amazon Music HD で聴いてください。
クラシックは特に高音質で聴いた方が楽しめます。
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「Quella fiamma」の中のオススメ
アルバムの中でも「Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)」と「Se tu m'ami(もし貴方が私を愛してくれて)」はシャシャ氏の美しいコントラバスの音色が味わえます。
歌曲なので、知っているひともいるのでは。
聴くと
「コントラバスでもこんなキレイな音色が出るんだ」
といった感想を持つと思います。
フレンチボウの優しい音色
キレイな優しい音色は「フレンチボウ」も関係しているでしょう。
一般的にフレンチの方が優しい音色になります。
フレンチボウについては、
「フレンチボウのススメ【コントラバス・ウッドベースの弓】」
のページを参考にしてください。
ジャーマンのかたは、フレンチも試してみると楽しいですよ。
それでは以上です。
上のアルバムが気に入ったら、別のアルバムも聴いてみてくださいね。