コントラバスの運指の書き方に新提案【シマンドル/ヒヤマノートの練習に】

コントラバスの運指の書き方に新提案【シマンドル/ヒヤマノートなどに】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ジャズを 20年演奏しています。

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ベースレッスンで、シマンドルもしくはヒヤマノートを使っています。
これらのテキストの「運指」のことで、実は少し問題を抱えていました。

多少音符が読めるようになってきた生徒さんでも、ポジションや運指を気にすると、とたんに読むスピードが遅くなってしまうのです。

このことについて、多少楽になるのではないか、という運指の書き方を考案しました。

コントラバスの運指の書き方に新提案

コントラバスの運指の書き方に新提案

シマンドル(ヒヤマノート)の運指は、およそこんな具合です。

シマンドル(ヒヤマノート)の運指

問題点

この楽譜を弾こうと思った場合、①音符を読みつつ、②運指の数字を見ながら、③上のカギカッコでポジションを確認することになります。

  • 音符の判読
  • 運指の数字の確認
  • カギカッコでポジションの確認

この3つを同時におこないます。
さらに言うなら、指板上の位置もサーチしますし、音程も気にしないといけません。

初心者・時間のないひとは難しい

通常なら、何回も弾いていくうちに、当該エチュードのポジション指定などに慣れていきますが、練習時間が確保できないひとは、なかなか前に進むことができません。

新提案の運指表記

そこで考えたのが、下のような運指・ポジションの書き方です。

新提案の運指表記

書き方のポイント

  1. ポジションチェンジの度にカギカッコ
  2. 運指の数字はポジションの最初だけ
  3. 数字はなるべく音符の近くに

ポジションチェンジの度にカギカッコ

基本、すべての音符の上にカギカッコを書くことになります。

ちょっと見た目が悪いかもしれませんが、初心者さんなどは、これくらいした方が楽になる印象です。

ちなみにポジションのローマ数字は書きません。
もしポジション選択が悩む部分があったら、そこだけ書くことにします。

少しでも情報を減らして、頭の中を楽にしていきます。

運指の数字はポジションの最初だけ

そして運指の数字は、ポジションチェンジした時の最初の音符だけに書きます。

あとの運指は移動がないことが分かっているので、おのずと決まるという寸法です。

カギカッコが視界のすみに捉えられてると信じての選択です。
そのため譜面のように、カギカッコに色をつけるとなお良いでしょう。

数字はなるべく音符の近くに

もともとのシマンドル(ヒヤマノート)の書き方では、運指の数字は「五線の下」がデフォルトでした。(上はサブ)

なので、運指を見にいくために目の動きが多かったです。

考案した表記では、なるべく音符の近くに数字を書きます。
こちらも初心者さん向けの配慮です。 

改善されたポイント

考案した表記の良いところをまとめると、

  • 五線下の運指の数字を見にいく必要がなくなる
  • 同じポジションにいる間は、ポジションのことを考えなくてよくなる

つまり、処理する情報が減って、音楽に集中できるようになるわけですね。

練習のストレスはなるべく減らす

練習のストレスはなるべく減らす

考案した表記はいかがでしょうか。
まだ考えたばかりなので、今後多少は手直しするかもしれません。

もし運指などで手こずっているかたは、試してみてください。

音楽に集中したい

やはり楽器の練習をしているのですから、なるべく音楽的なこと以外の作業は減らしたいものです。

今回のような工夫は、各所でおこなっていきたいですね。

それでは以上です。

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