調/キーの判定方法【フラット、シャープの数からベースを使って調べる】

調/キーの判定方法【フラット、シャープの数からベースを使って調べる】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ジャズを 20年演奏しています。

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過去にこんな文章を書きました。

» 調/キーを把握する理由2つ【ジャズスタンダードの勉強のために】

ジャズにおいて、キーの判定はとても重要です。

今回はキーの判定方法について書きます。

ベースを使った、かなり便利でカンタンな方法なので、ぜひ知っておいてください。

調/キーの判定方法

調/キーの判定方法

まず調号が何もつかないのは「Cメジャー/ハ長調」です。

ベースで「C」の音を弾いてみます。
3弦 3フレットですね。

フラットが1つ増える

フラットが 1つ増えるとキーは「Fメジャー」になります。

ベースで「F」を弾いておきます。
2弦 3フレットですね。
同じフレットで高い弦に移りました。

さらにフラットが1つ増える

もう 1つフラットが増えると「Bbメジャー」になります。

もう勘がいいひとは気づきましたよね。
そう、フラットが増えるとベースの弾く位置が高い弦に移ります。
同じフレットで下に移動するわけですね。

フラットが増える
  • C → F
  • 同じフレットを高い弦へ移動

もう1つ増えると?

「Bb」までくると「もう弦が無い」ってなりますよね。

こうなったら違う「Bb」へ移動しましょう。
たとえば 3弦 1フレットなど、どうでしょうか。

すると次のキーは「Ebメジャー」であることがわかります。

シャープが1つ増える

次はシャープが増える場合です。

こちらも勘がいいひとは、もうわかりますね。
フラットのときとは逆方向に動いていきます。

つまり、シャープが 1つのキーは、「Gメジャー」です。
「G」の音は 4弦 3フレットですね。

シャープが増える
  • C → G → D
  • 同じフレットを低い弦へ移動

以降おなじように移動して判定していきます。

平行調/マイナーキーの探索

実は調号がつかないキーは「Cメジャー」だけではありません。
「Aマイナー」もです。

これを平行調といいます。
メジャーとマイナーをきちんと表すときは、平行調長、平行短調といいます。
なぜ「平行」というかは、また別の文章で書こうと思います。

この平行長調と平行短調は区別するので、キーの判定でも気をつけないといけません。

マイナーは短三度下

上に書いたように、調号が何もつかないキーは「Cメジャー」か「Aマイナー」になります。 
この関係をおぼえましょう。

マイナーはメジャーの短三度下。
フレット 3つ分下がるわけです。

たとえば、フラット 1つのキーは、「Fメジャー」か「Dマイナー」ということになります。

キー判定の練習

キー判定の練習

判定方法は伝わりましたでしょうか。

  • ベースの指板を機械的に移動すること
  • 平行調の概念

この2点でどんなキーでも、ベースを使ってすぐに判定できるようになりました。

判定の練習をする場合、ジャズスタンダードの楽譜はコードが載っていて、すぐ正解がわかってしまいます。

そこで、たとえば「シマンドル」などのクラシックの楽譜で試してみて欲しいです。
すぐには判定できないと思いますので、いい練習になりますよ。

カール・フィッシャー社, Franz SIMANDL(著), 2010/2/10
カール・フィッシャー社, Franz SIMANDL(著), 2010/2/10

それでは以上です。

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