過去にこんな文章を書きました。
» 調/キーを把握する理由2つ【ジャズスタンダードの勉強のために】
ジャズにおいて、キーの判定はとても重要です。
今回はキーの判定方法について書きます。
ベースを使った、かなり便利でカンタンな方法なので、ぜひ知っておいてください。
調/キーの判定方法

まず調号が何もつかないのは「Cメジャー/ハ長調」です。
ベースで「C」の音を弾いてみます。
3弦 3フレットですね。
フラットが1つ増える
フラットが 1つ増えるとキーは「Fメジャー」になります。
ベースで「F」を弾いておきます。
2弦 3フレットですね。
同じフレットで高い弦に移りました。
さらにフラットが1つ増える
もう 1つフラットが増えると「Bbメジャー」になります。
もう勘がいいひとは気づきましたよね。
そう、フラットが増えるとベースの弾く位置が高い弦に移ります。
同じフレットで下に移動するわけですね。
- C → F
- 同じフレットを高い弦へ移動
もう1つ増えると?
「Bb」までくると「もう弦が無い」ってなりますよね。
こうなったら違う「Bb」へ移動しましょう。
たとえば 3弦 1フレットなど、どうでしょうか。
すると次のキーは「Ebメジャー」であることがわかります。
シャープが1つ増える
次はシャープが増える場合です。
こちらも勘がいいひとは、もうわかりますね。
フラットのときとは逆方向に動いていきます。
つまり、シャープが 1つのキーは、「Gメジャー」です。
「G」の音は 4弦 3フレットですね。
- C → G → D
- 同じフレットを低い弦へ移動
以降おなじように移動して判定していきます。
平行調/マイナーキーの探索
実は調号がつかないキーは「Cメジャー」だけではありません。
「Aマイナー」もです。
これを平行調といいます。
メジャーとマイナーをきちんと表すときは、平行調長、平行短調といいます。
なぜ「平行」というかは、また別の文章で書こうと思います。
この平行長調と平行短調は区別するので、キーの判定でも気をつけないといけません。
マイナーは短三度下
上に書いたように、調号が何もつかないキーは「Cメジャー」か「Aマイナー」になります。
この関係をおぼえましょう。
マイナーはメジャーの短三度下。
フレット 3つ分下がるわけです。
たとえば、フラット 1つのキーは、「Fメジャー」か「Dマイナー」ということになります。
キー判定の練習

判定方法は伝わりましたでしょうか。
- ベースの指板を機械的に移動すること
- 平行調の概念
この2点でどんなキーでも、ベースを使ってすぐに判定できるようになりました。
判定の練習をする場合、ジャズスタンダードの楽譜はコードが載っていて、すぐ正解がわかってしまいます。
そこで、たとえば「シマンドル」などのクラシックの楽譜で試してみて欲しいです。
すぐには判定できないと思いますので、いい練習になりますよ。
それでは以上です。
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音楽理論/ジャズ理論関連のブログ記事まとめ【ほぼベーシスト向け】
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