「ジャズっぽいソロにならない」
こんなふうに悩んでいるかたも多いと思います。
ひとつには、コード進行を表現できていないことも原因としてあります。
今回はコードの変わり目の処理について、少し書いていきます。
コードの変わり目は、しっかり表現する
コードの変わり目はボンヤリさせてはいけません。
たとえばツーファイブにおいて、もっともオーソドックスなスケールは以下のものです。
- Ⅱm7 : ドリアン
- Ⅴ7 : ミクソリディアン
- ⅠM7 : イオニアン
少し勉強したかたなら、これらのスケールがすべて同じ音からできていることはご存知でしょう。
「それなら、イオニアンだけ考えていればいいね」
最初のうちはそれで良いですが、きちんとジャズを演奏しようと思った場合、やはりこれではいけません。
それではどうすれば良いかというと、コードを表現するようにします。
コードトーンが大切
結論から言うと、コードの変わり目でコードトーンを弾くようにします。
そうすることで、「いまこのコードを弾いている」ということを伝えられ、ビバップのスタイルの演奏になります。
ビバップは、ようは「ソロだけを聴いてコード進行が分かる」という演奏スタイルです。
一般的に、ジャズの演奏はコードを表現するとうまくいきます。
「コーダル」な演奏ですね。
前のコードに無い音
より良いのは前のコードに無い音を選ぶことです。
確実にコードを伝えることができます。
慣れてきたら、コードトーン以外も
まずは上に書いたことをできるようにするのが先決ですが、慣れてきたらコードトーン以外の音も使えるようにしましょう。
毎回似たような演奏になって、飽きてしまいますからね。
コードに帰ってくる
今回書いたように、コードトーンはジャズ、およびビバップの演奏において、とても重要です。
普通、ジャズの勉強はコードを勉強して、次にスケールの勉強へと進んでいきます。
そしてスケールの勉強がある程度進むと、今度は今回のようにコードの勉強にもどってきます。
ビバップの演奏は、結局コードトーンが大切なのですね。
それでは以上です。
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