ジャズを練習中のベースのみなさん、「耳コピー」をがんばっているでしょうか。
耳コピーはジャズ初心者~中級者にとって、とても重要な練習です。
どんなことでも、まずは人のマネをすることが大切になってきますからね。
それでベースの耳コピーに慣れてきたら、サックスなどのフロント楽器の耳コピーにも手を出しましょう。
ベースソロをもう一段上にレベルアップさせることができますよ。
ベースの耳コピーに慣れたらサックスにも手を出そう【ジャズベースソロ】
ソロはやはり、ベースよりフロント楽器の方が上手なひとが多いと思います。
ベースはもともと伴奏楽器ですし、構造上、速く弾いたりするのが難しいですしね。
ベースの範囲から抜け出せない
ベース特有のフレーズというものがあります。
ベースで弾きやすいフレーズですね。
ベースの耳コピーばかりしていると、こういったベース特有のものから抜け出せなくなる懸念もあります。
フロント楽器の耳コピーをすすめるのは、このためです。
フロント楽器のフレーズを取り入れる
いわゆる「ホーンライク」なソロを目指すわけですね。
ポール・チェンバースのソロが、よくホーンライクの例で上がります。
ポール・チェンバースについては、
「ポール・チェンバースを耳コピしよう【オススメのアルバムも書きます】」
の記事を参考にしてください。
レジェンドベーシストたちも、サックスなどを耳コピーした
歴代の偉人たちも、フロント楽器の耳コピーをがんばってきました。
たとえば、ジョンパティトゥッチはマイケル・ブレッカーを耳コピーしました。
スコット・ラファロも伝記にディジー・ガレスピーの耳コピーに苦戦する話が出てきます。
またジャコ・パストリアスもキャノンボール・アダレイが大好きだったようで、耳コピーもおそらくしたと思われます。
■ フロントのコピーは高難易度
とはいえフロント楽器のコピーは難易度が高いです。
速いフレーズも多いですしね。
おすすめは、「ベースと音域が近いテナーサックスで、なるべく速いフレーズが少ないもの」です。
ベーシストにおすすめのサックスのアルバム
上に書いたような曲が入っているアルバムを2枚紹介します。
ジョン・コルトレーン「バラード」
コルトレーンのアルバムに「バラード」があります。
タイトル通りバラードばかり入っているので、耳コピーにはうってつけです。
ハンク・モブレー「ソウル・ステーション」
テナーサックスのハンク・モブレーは、それほど速いフレーズを弾かないプレイヤーです。
八分音符が主体です。
なので、こちらも耳コピーにおすすめです。
たとえば、「Soul Station」のアルバムなどが良いでしょう。
どうしても大変な場合
「チャレンジしてみたけど、やっぱりフロント楽器の耳コピーは難しいな」というかたは、リフもののテーマを練習しましょう。
リフもので有名なのは「パーカーリフ」ですね。
チャーリー・パーカーの作った曲は、ジャズのまさにお手本です。
弾くだけで勉強になります
海外のミュージシャンも、チャーリー・パーカーのコピー譜集である「オムニブック」で練習していますよ。
・C譜/ト音記号
・ベース用/ヘ音記号
または「ジャズ・コンセプション」という教材を使う手もあります。
パーカリフより難易度が少し下がり、取っつきやすいです。
ジャズ・コンセプションについては、
「ジャズコンセプション(ベース/ソロ編)は勉強の難易度が丁度いい話」
に、もう少し詳しく書きました。
フロント楽器の耳コピーは価値が高い
フロント楽器、他楽器の耳コピーは正直とても大変です。
でも大変な分、見返りが大きいです。
ぜひチャレンジしてくださいね。
以上です。