ベースの耳コピーに慣れたらサックスにも手を出そう【ジャズベースソロ】

ベースの耳コピーに慣れたらサックスにも手を出そう【ジャズベースソロ】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズを20年演奏しています。

YouTube と Instagram の方にも投稿しています。

ジャズを練習中のベースのみなさん、「耳コピー」をがんばっているでしょうか。

耳コピーはジャズ初心者~中級者にとって、とても重要な練習です。
どんなことでも、まずは人のマネをすることが大切になってきますからね。

それでベースの耳コピーに慣れてきたら、サックスなどのフロント楽器の耳コピーにも手を出しましょう。

ベースソロをもう一段上にレベルアップさせることができますよ。

ベースの耳コピーに慣れたらサックスにも手を出そう【ジャズベースソロ】

ソロはやはり、ベースよりフロント楽器の方が上手なひとが多いと思います。

ベースはもともと伴奏楽器ですし、構造上、速く弾いたりするのが難しいですしね。

ベースの範囲から抜け出せない

ベース特有のフレーズというものがあります。
ベースで弾きやすいフレーズですね。

ベースの耳コピーばかりしていると、こういったベース特有のものから抜け出せなくなる懸念もあります。

フロント楽器の耳コピーをすすめるのは、このためです。

フロント楽器のフレーズを取り入れる

いわゆる「ホーンライク」なソロを目指すわけですね。
ポール・チェンバースのソロが、よくホーンライクの例で上がります。

ポール・チェンバースについては、
「ポール・チェンバースを耳コピしよう【オススメのアルバムも書きます】」
の記事を参考にしてください。

レジェンドベーシストたちも、サックスなどを耳コピーした

歴代の偉人たちも、フロント楽器の耳コピーをがんばってきました。

たとえば、ジョンパティトゥッチはマイケル・ブレッカーを耳コピーしました。
スコット・ラファロも伝記にディジー・ガレスピーの耳コピーに苦戦する話が出てきます。

またジャコ・パストリアスもキャノンボール・アダレイが大好きだったようで、耳コピーもおそらくしたと思われます。

 フロントのコピーは高難易度
とはいえフロント楽器のコピーは難易度が高いです。
速いフレーズも多いですしね。

おすすめは、「ベースと音域が近いテナーサックスで、なるべく速いフレーズが少ないもの」です。

ベーシストにおすすめのサックスのアルバム

上に書いたような曲が入っているアルバムを2枚紹介します。

ジョン・コルトレーン「バラード」

コルトレーンのアルバムに「バラード」があります。
タイトル通りバラードばかり入っているので、耳コピーにはうってつけです。

»「ジョン・コルトレーン|バラード」の詳細はこちら

ハンク・モブレー「ソウル・ステーション」

テナーサックスのハンク・モブレーは、それほど速いフレーズを弾かないプレイヤーです。
八分音符が主体です。
なので、こちらも耳コピーにおすすめです。

たとえば、「Soul Station」のアルバムなどが良いでしょう。

»「ハンク・モブレー|ソウル・ステーション」の詳細はこちら

どうしても大変な場合

「チャレンジしてみたけど、やっぱりフロント楽器の耳コピーは難しいな」というかたは、リフもののテーマを練習しましょう。

リフもので有名なのは「パーカーリフ」ですね。

チャーリー・パーカーの作った曲は、ジャズのまさにお手本です。
弾くだけで勉強になります

海外のミュージシャンも、チャーリー・パーカーのコピー譜集である「オムニブック」で練習していますよ。

・C譜/ト音記号

・ベース用/ヘ音記号

または「ジャズ・コンセプション」という教材を使う手もあります。
パーカリフより難易度が少し下がり、取っつきやすいです。

ジャズ・コンセプションについては、
「ジャズコンセプション(ベース/ソロ編)は勉強の難易度が丁度いい話」
に、もう少し詳しく書きました。

フロント楽器の耳コピーは価値が高い

フロント楽器、他楽器の耳コピーは正直とても大変です。
でも大変な分、見返りが大きいです。

ぜひチャレンジしてくださいね。

以上です。

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