生徒さんにしばしば見受けられるのですが、楽器をとても小さい音で弾いてしまうかたがいます。
なぜかなと思っていろいろ訊いてみると、住宅事情のせいで、普段から気をつかって小さく弾いているとのことです。
この、いつも小さい音で弾いている状態のデメリットを書いていきます。
ベースはしっかり弾いて、大きい音で練習しよう
デメリットは 3つあります。
弱く弾くクセがつく
弱く弾く、つまりピアノ(p, 小さい音)しか表現できなくなります。
楽器の演奏において、ダイナミクスはとても大事です。
小さい音を弾けることもとても重要ですが、大きい音があっての小さい音です。
本番では大きい音が欲しくなる
演奏会やライブなどの本番では、会場の状態や周りの楽器のせいで、自分の音が聴こえにくくなることが多いです。
そんなときに無意識に大きい音を出そう体は反応します。
でも普段弾きなれていないので、たいがいは失敗します。
普段の練習から、本番の音量で弾くようにしましょう。
左手が鍛えられない
右手をしっかり弾くと、その分弦の振幅も大きくなります。
したがって左手もしっかり指板を押さえないといけません。
大きい音でしっかり弾くことは、左手のトレーニングにもなるわけです。
楽器が鳴らなくなる
コントラバス/ウッドベースなど、アコースティックな楽器については、優しく弾いていると楽器の鳴りが悪くなります。
なぜそうなるかは分かっていませんが、現実に起こることで、おそらく楽器の細かい部分が変化するのでは、とぼくは考えています。
練習環境を整えよう
しかし実際問題、マンションなどでは防音室でない限り、思いっきり音を出すことは難しいでしょう。
おすすめは、やはり練習スタジオなどを借りることです。
このことは、
「ウッドベース・コントラバスの練習場所【レンタルスタジオや防音のこと】」
のページに詳しく書きましたので読んでみてください。
文章はここまでです。