普段ジャズを演奏しているのですが、ジャズだけ練習しているとなかなか楽器は上手くならないなと感じています。
レッスンしていてもそれはよく感じていて、生徒さんにはうまくなるひとつの方法として、エレキベースの曲をウッドベースで弾くことをすすめています。
ちょっとおもしろい練習方法だと思いませんか?
ぼく自身もエレキベース出身で、エレキベースで練習したことをウッドベースへもってくるようにしていました。
これがなかなか難しいんです。
なぜウッドベースだと難しくなるかも、普段から研究しています。
ここではエレキベースの曲を弾くことの意味やメリットを書いていこうと思います。
エレキベースのベースラインをウッドベースで弾くと楽器が上達する話
まずなぜエレキベースの曲をウッドベースで弾くのか。
ウォーキングベースは楽器が上手くならない
ジャズのベースというとウォーキングベースがメインになります。
基本、伴奏楽器ですからね。
ウォーキングベースだから1小節に4分音符を4つ弾くことになります。
たったこれだけの仕事です。
楽器のテクニックという観点からすると、これではなかなか上がらないですよね。
なのでクラシックの練習曲を弾いたり、ソロの練習をしたりするわけですが、同じ伴奏であるポップスやロックのベースは、ウォーキングベースとくらべてけっこう動き回ります。
これを練習するのはどうでしょう、という話です。
これなら同じベースの仕事ですので、練習もしやすいですよね。
参考になる音源も豊富にあります。
ハードロックは右手の練習になる
たとえばハードロックのベースラインを考えてみます。
一番シンプルなラインは8分音符を8つ弾くものです。
コードが変わらなければ全部同じ音になります。
よく聞くベースラインですね。
これをウッドベースで弾きます。
右手は人差し指と中指のオルタネイトになるでしょう。
オルタネイトは指を交互に弾くやり方です。
一番太い4弦(E線)は難しいので、まずは他の3本の弦から練習します。
ぜひホントにやってみてください。
エレキベースのようにはうまくできないと思います。
うまくできないのはラッキーなことです。
まだまだうまくなれる余地を見つけることができましたね。
ぜひ普段の練習に取り入れてみてください。
■テキスト
オススメの教科書としては「文字と楽譜が大きい エレキベース入門」があります。
ぼくのレッスンでエレキベースのかたにやってもらっている教材です。
初心者用のテキストですが、なかなか難しいですよ。
ぼくがウッドベースで練習したエレキベースの曲
ぼくが練習したものも紹介します。
ぼくの世代だとハードロックでいえばヴァン・ヘイレンや MR.BIGが人気でした。
MR.BIGのビリー・シーンがけっこう好きで、ビデオを買ったりしていました。
それでたとえばこんな曲をウッドベースで弾いたりしてみました。
「Hey Man」というアルバムの "Jane Doe" という曲です。
ベースかっこいいでしょ。
またぼくの永遠の憧れ、ミシェル・ンデゲオチェロのこんな曲も弾いてみたりしました。
「Peace Beyond Passion」というアルバムの "The Way" という曲です。
これは真似しやすいですね。
ぜひこれを読んでいるあなたも、昔好きだったバンドや、流行りのポップスなどのベースラインをウッドベースで弾いてみてください。
バンドスコアを探すといいかもしれませんね。
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バンドスコアは昔ホントによく買いました。
また引っ張り出してこようかな。
それでは記事はここまでにします。
ぜひ記事のこと試してみてください。