ジャズのソロを弾くときに、音量がずっと平坦なままのかたがいます。
ダイナミクスの話です。
ジャズのソロは、けっこうダイナミクスを大きくつけます。
音量や強い弱いを意識するだけで、ソロが大きく変わりますので、注意してみてください。
それでは、どんな感じにダイナミクスをつけていけばいいのか。
音源をその意識で聴こう、というのが今回の話です。
音楽をダイナミクスに注意して聴く
おそらく普通に聴くと、ダイナミクスに意識がいかないと思います。
小さい音はどれくらいか
音量が小さい部分はどれくらいか、チェックしましょう。
たとえば、マイルスの「Someday My Prince Will Come」のテーマメロディとソロは参考になります。
小さい音、弱い音はどんな感じか聴いてみましょう。
»「Someday My Prince Will Come」の詳細はこちら
大きい音はどれくらいか
同じく、大きい部分はどれくらいテンションが高いのか、チェックしましょう。
上の「Someday My Prince Will Come」がまた参考になります。
フレーズ内での差はどうか
フレーズの中での変化はどうでしょうか。
小さい音から大きい音へかけ上がったり、大きい音から急に小さい音へつなげたり。
そんなことが起こっていないか、チェックしましょう。
チャーリー・パーカーは、その点とても素晴らしいです。
彼のスピード感のある演奏は、こういった部分からくるのかもしれません。
「Confirmation」がとても参考になります。
ベースも同じ
ダイナミクスの変化が重要なのはベースも同じです。
弦楽器はダイナミクスがつけにくいですが、意識しなければいけません。
ポール・チェンバースのソロも、その観点でチェックしてみましょう。
「Pfrancing」のソロが参考になります。
大きい音の頻度はどうか
また一回のソロの中で、大きい音で弾く部分、テンションが上がっている部分は何回くらいあるでしょうか。
スタン・ゲッツの少し長めのソロを参考音源にあげておきます。
「The Dolphin」は最高なので聴いてみてください。
»「The Dolphin/Stan Getz」の詳細はこちら
会話と同じ可能性
よく、「平坦なしゃべり方の日本人はジャズが苦手だ」と言われます。
本当かどうかはあやしいですが、言いたいことは分かります。
ジャズにおいて、ダイナミクスはそれほど大切なのですね。
もしかすると英語を勉強するとジャズがうまくなるかもしれませんよ。
以上、ダイナミクスに注意して音楽を聴きましょう、というお話でした。
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ジャズベースソロ上達のためのブログ記事まとめ【練習法・コツ】
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こちらものぞいてみてください。