ジャズでは、コントラバス(ウッドベース)はアンプを使うのが当たり前になっています。
ピックアップマイクというのを駒の部分などにつけて音を拾い、ベースアンプで増幅するわけですね。
なので、どうしても電気的な音になってしまいます。
ダイナミックマイクやコンデンサーマイクで拾う、という手もあります。
ただこの場合、アンプへ送るとハウってしまうので、モニターから聴くか、完全に外音(そとおと)用として使います。
ここまで聞いて頭に浮かぶことは、
「最初からエレクトリックアップライトを選べば良いのでは?」
ということです。
サイレントベースですね。
実際、近年のエレクトリックアップライトは優秀です。
SLB300など、かなり生音に近づいています。
過去にもこのブログで触れました。
» ヤマハサイレントベースをグレード別比較【ウッドの代わりはこれ一択】
結論を言いますと、生のコントラバス(ウッドベース)を使う価値は、まだ全然あります。
ジャズのライブはアコースティックの楽器が多く、全体に音量が小さ目です。
そしてコントラバスは生でもそれなりに鳴るので、結果アンプは「生音に足す」程度で済むことが多いです。
またコントラバスからアンプへ行く音には、ハコ鳴りも乗っている実感があります。
共鳴部分の意味があるわけですね。
以上のことから、まだ当分はエレクトリックアップライトに取って代わられることはないのでは、と思っています。
音量の大きいポップスなどは、逆にエレクトリックアップライトの方がいろいろと楽かもしれませんね。
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コントラバス/ウッドベースの楽器本体に関するブログ記事まとめ
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