ポルトガルの伝統音楽、「ファド/FADO」を知ってる日本人は少ないと思います。
ぼく的には、こんな美しい音楽を聴かないなんてもったない、といった感じです。
ぼくはファドを知って20年以上になります。
学生のころにテレビを観て知りました。
ポルトガルでは国民的スターであろう「MISIA(ミージア)」が、黒ずくめの衣装でステージで歌っていました。
サウンドはもちろんすべてアコースティック。
観た瞬間に思わず、かっこいい! とハマったのを覚えています。
ポルトガル語教室まで探した自分が懐かしい。
そんなファドを少し、このページで紹介していきたいと思います。
ファドという美しく魅力的な音楽について
まずは、何はともあれ、ファドを聴いてもらわないといけませんね。
いつものように Amazon Music Unlimited のリンクを貼ります。
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ファドはこんな曲
上で書いた、ぼくがファドにハマるきっかけになったMISIAの曲を貼ります。
「Coração Bateu Três Vezes」です。
雰囲気のある曲ですよね。
おそらくスペインと同じで、イスラムの影響も受けた音楽なのでは、と考えています。
ファドの背景
大航海時代、危険な航海に出てしまって、いつ帰ってくるか、無事に帰ってくるかもわからない男性を想って、歌われた歌とされます。
なので基本的にもの悲しさが全体ただよっています。
マイナー(短調)の曲が多いのも、そのせいかもしれません。
高校生のときに、仲良くしていた音楽の先生にファドを聴いていると言ったら、ものすごく心配されました。
よく考えれば、ファドを知っている先生もすごい。
先生は若い頃、シャンソンを志したひとでした。
使われる楽器
一番オーソドックスな編成は、「歌+スパニッシュギター+ポルトガルギター」です。
スパニッシュギターというのは、普通のクラシックギターのことです。
ポルトガルギターは、12弦ギターのようにオクターブ上の弦も張ってあり、コーラスのエフェクトがかかったようなサウンドです。
近年、日本人でも現地で認められるポルトガルギターの演奏家が出てきているようで、素晴らしいことですね。
※ポルトガルギターについては、
世界の弦楽器一覧【クラシックからマニアックな民族楽器まで】
のページでもふれています。
また最近は他の色々な楽器も参加するようになっています。
バイオリン、ベース、アコーディオン。
より多彩なサウンドが聴けるようになりましたが、ポップスっぽくなっている感もあります。
ファドの有名歌手/グループ
ファドの有名人を紹介します。
アマリア・ロドリゲス/Amalia Rodrigues
このひとは絶対外せない存在です。
むかしから愛されているファドの女王といえるでしょう。
日本でいうところの美空ひばりのような存在でしょうか。
ジャズでいうところの、エラ・フィッツジェラルドのような。
初めて聴いたとき - 今でもそうですが、圧倒的なスピード感、そして艶やかで強い声に感動しました。
誰が聴いても納得のレジェンドだと思います。
» Amalia Rodrigues「Com que voz」の詳細はこちら
ミージア/Misia
ページの最初から書いている「MISIA」です。
ぼくは、世間のみんなが「ミーシャ」を聴いているときに「ミージア」を聴いていました。
「MISIA」は西洋では女神の名前ですね。
確かクラシックバレエのダンサー出身で、見た目もかっこいいです。
上で書いたようにファッションもかっこよくて、アルバムを買うたびに男性ながらビジュアルに憧れていました。
歌ももちろん良くて、曲も少し現代によせたものが多く、今でもよく聴いています。
先日はこんなツイートもしました。
「Garras dos sentidos」のアルバムはとてもベースも入っていて、よく聴きました。
ぜひ聴いてみてください。
» Misia「Garras dos sentidos」の詳細はこちら
マドレデウス/Madredeus
こちらはグループで活動しているひとたちです。
空気感が心地良いサウンドです。
とても聴きやすいので、気分を落ち着かせたいときには「マドレデウス」が合います。
ポルトガルに興味をもってみよう
以上、ポルトガルの伝統音楽「ファド」について書いてみました。
ぜひ聴いてみてくださいね。
みなさん、ポルトガルといえば何を思い浮かべるでしょう。
たとえば、サッカーのクリスチャーノ・ロナウド選手はポルトガル出身です。
ぼくの大好きな「エクストリーム」というロックバンドのギター、ヌーノ・ベッテンコートもポルトガル出身です。
あとポルトガルはヨーロッパでは観光地として人気だそうで、「発見のモニュメント」なども有名ですよね。
ぼくは、いつか行ってみたい国ナンバーワンです。
そう、行ったことないのです。
行った際には、現地のファドをしっかり味わいたいと思います。
それでは、以上です。
関連ページとして、
いろんな種類の音楽を聴くと楽しい話【ワールドミュージック】
もどうぞ。