tacama です。
ジャズをライブハウスなどで 20年演奏しています。
ウッドベース、エレキベース両方弾きます。
ジャズのベースをはじめてみたけど、スタンダードってめちゃくちゃたくさんある。どの曲から練習するといいんだろう。
ジャズをはじめてある程度すると「スタンダードの勉強が必要そうだ」ということがわかってきます。
でもいざスタンダードブックを開いてみると、曲の多さにおどろきます。
どれから練習したらいいか困ってしまいますよね。
この記事では、10年ジャズのベースレッスンをおこなってきたぼくが、初心者が最初に勉強するのにちょうどいい曲を6つ紹介していきます。
選んだ理由や、練習のポイントも書きますね。
なお今回紹介する曲はすべて、アマチュアジャムセッションで使われている
「ジャズ・スタンダード・バイブル セッションに役立つ不朽の227曲 CD付き (日本語) 楽譜」
に載っています。
Fly Me to the Moon / フライミートゥザムーン
おすすめの理由
上のリンクは参考音源です。アマゾンへ飛びます。
この曲は途中でキー(調)が変わらないので、初心者にちょうどよいです。
ジャズで演奏される曲は、途中でキーが頻繁(ひんぱん)に変わる曲が多いです。
これが曲の難易度を高めてしまいます。
ただ、厳密に言うと、平行長調と平行短調がでてきて区別するべきなのですが、初心者のうちはひとまず気にしないで曲に取り組みましょう。
練習のポイント
上の Frank Sinatra / フランク・シナトラ の参考音源は、キーがCメジャーです。
"I Real Pro" などのアプリで練習する場合は、そのキーへ変更して練習してください。
またインスト(楽器のみ)のジャムセッションでも、Cメジャーで演奏されることがほどんどですので、このキーでまずたくさん練習してください。
Autumn Leaves / 枯葉
おすすめの理由
こちらも曲の途中でキーが変わりません。
平行長調と平行短調はまたでてきていますが、ひとまず気にしないで練習してください。
練習のポイント
上の Cannon Ball Adderley / キャノンボール・アダレイ(アルトサックス)の音源のキーはGマイナーです。
インストジャムセッションのキーもGマイナーがほとんどですので、このキーでたくさん練習しましょう。
また、この曲はゆっくり演奏されたり、速く演奏されたり、いろいろなテンポで演奏されるので、そういった練習もするとよいです。
具体的には、♪=80~140で練習すると、ほどよくカバーできます。
Satin Doll / サテンドール
おすすめの理由
この曲は、キーが2つでてきます。
サビ(Bセクション、ブリッジともいいます)で4度上に転調し、最後のAセクションはもどるので、全部で2つのキーです。
2つで済むのはとても少ない方ですので、初心者向けといえます。
またテンポもゆったり演奏されることが多い曲なので、この点も初心者向けです。
練習のポイント
上のザ・ポール・ウィナーズのキーはGメジャーです。
インストセッションではCメジャーで演奏されることが多いですので、両方練習しましょう。
参考音源のベースは Ray Brown / レイ・ブラウン というとても有名なベーシストです。
彼の真似をするように練習してみましょう。
Take the "A" Train / A列車で行こう
おすすめの理由
この曲も "Satin Doll" と同じで、キーは2つだけです。
ちなみに、この "Take the A Train" も "Satin Doll" も作曲者はおなじ Duke Ellington / デューク・エリントン で、参考音源のジャケットの人です。
練習のポイント
参考音源のキーも、インストセッションのキーもCメジャーです。
また、先の "Satin Doll" とサビの部分のコード進行がとても似ているはずです。ぜひ比較してみてくださいね。
このようにアナライズ(分析)しながら練習すると、どんどんジャズが上達します。
Bag's Groove / バグズグルーヴ
おすすめの理由
この曲は「ブルース」といわれる形態で、12小節で1コーラスです。
上の4曲はすべて32小節なので、曲が短いのがこの曲のおすすめポイントです。
出てくるコードの数もぐっと少なくなります。
ちなみに参考音源のベーシストは Percy Heath / パーシー・ヒース です。
練習のポイント
キーはF7です。
実はメジャーでもマイナーでもありません。
この点はちょっと難しく感じるかもしれませんが、ひとまずキーをFメジャーだとして練習してみてください。
The Girl from Ipanema / イパネマの娘
おすすめの理由
ボサノバはルートと5度の音だけで演奏できるので、初心者向けです。
これを機会にいろいろなコードの5度をマスターしましょう。
練習のポイント
参考音源の Joao Gilberto / ジョアン・ジルベルト のキーはDbメジャーです。
インストセッションではFメジャーで演奏されることがほとんどです。
ちなみにぼくが以前にアップしたコピー譜が、下のリンク先にあります。
参考にしてみてください。
まとめ
今回紹介した曲をまとめます。
- Fly Me to the Moon / フライミートゥザムーン
- Autumn Leaves / 枯葉
- Satin Doll / サテンドール
- Take the "A" Train / A列車で行こう
- Bag's Groove / バグズグルーヴ
- The Girl from Ipanema / イパネマの娘
ぜひ興味をもてそうな曲から、はじめてみてくださいね。
またブログだけでなく、 YouTube にも演奏動画を投稿しているので、よかったらこちらも観てみてください。
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