ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズ演奏するようになって 20年になります。
ぼくの演奏は YouTubeで聴けます。
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ジャズってエレキベースとウッドベースどっちでもいいの?
やっぱりウッドベース?
ウッドベース大変そうだしなあ。
ぼくも初心者のころに同じことを考えていました。
この記事では、この疑問にこたえようと思います。
ジャズでベースを弾くなら、エレキ・ウッドベースどちらがいいの?
結論としては「ウッドベースの方がベターで、可能なら両方弾きましょう」になります。
選べるならウッドベース
ジャズを弾くにあたって、どちらか選べと言われればウッドベースをオススメします。
ウッドベースの方があきらかにジャズに合います。
なぜウッドベースが合うかというと、そもそもエレキベースが誕生する前からジャズが存在しているからです。
いまでこそエレキベースとウッドベース両方、世の中に存在しますが、ジャズの黄金期にはウッドベースしかありませんでした。
ですので「ジャズといえばウッドベース」が定着したのですね。
ウッドベースはかなり大きい
とはいえ、ウッドベースを家に置くのには、それなりに覚悟がいります。
身長は2m近くになりますから「おおがらなひと一人分」のサイズが部屋に鎮座(ちんざ)することになります。
また持ち運びも当然大変です。
車はやはり、あるといいですね。
代わりにエレクトリックアップライト
「大きいウッドベースはちょっと…」というかたには、エレクトリックアップライトベースをすすめたいと思います。
ボディが枠(わく)だけのウッドベース見たことありますよね。
あれのことです。
ケースにしまったら、エレキベースを少し大きくしたくらいのサイズ感になりますので、これなら扱いやすいです。
持ち運び、かなり楽です。
エレクトリックアップライトに興味がありましたら、
「ヤマハサイレントベースをグレード別比較【ウッドの代わりはこれ一択】」
の記事も読んでみてください。
「エレキベースでジャズ」も問題ない
エレキベースでもジャズは演奏できます。
ただやはり、ウッドベースのようなサウンドにはならないのは覚悟しないといけません。
逆にエレキベースの方が良い点もあります。
- 速いフレーズが弾きやすい
- 音がハッキリ出る
- 音が埋もれにくい
ぼく自身もエレキベースでジャズを弾くの、けっこう好きです。
■ 追記
別記事で、エレキベースでジャズを弾くメリットも書きました。
» ジャズの演奏において、エレキベースを選ぶメリット【エレベは全然アリ】
先人たちの工夫
ただやはり、ウッドベースっぽいサウンドが欲しくなるので、先人たちによって似せる工夫がなされてきました。
たとえば「ミュート弾き」です。
右手の腹の部分を弦にあててサスティン(音の伸び)を減らす弾き方ですね。
アンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)がいい感じにミュートで弾いています。
別のやり方として、フレットレスベースを使う手もあります。
フレットレスはジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)が有名ですね。
ジャコは
「本当はウッドベースが弾きたかったんだけど、フロリダでは湿気が多くてあきらめた」
とインタビューで語っていました。
それでジャコは持っていたフェンダージャズベースを、自分でフレットレスに加工しました。
ぼくも自分でフレットを抜いてみたことがあるのですが、素人がやるものではないですね。
見事にネックが反りました。
フレットレス加工は楽器屋さんにお願いしましょう。
» 石橋楽器店
エレキベース・ウッドベース、両方弾こう
できるならエレキベースもウッドベースも両方弾きましょう。
どっちも良さがありますからね。
というか単純に楽しさ2倍です。
両方弾くメリット
状況によってウッドベース・エレキベースを使い分けられるのは、ベーシストとしても強みになります。
ジャズはどんどん範囲が広がっています。
中にはエレキベースの方がしっくりくる曲もけっこうあるので、楽器を選べるといいですね。
両方弾くことについても別記事がありますので、よければご覧ください。
» エレキベースとウッドベース、両方弾いていて思うこと【違い・音作り】
両方弾くデメリット
デメリットとしては運ぶのが大変なことです。
ウッドベースだけでも運ぶの大変ですから、エレベも両方となるとけっこうなものです。
もうこれくらいになってくると車は完全に必須です。
アンプも運んだりしますからね。
車ついては
「ウッドベース・コントラバスの車選び【ボディタイプ別に解説します】」
も書きましたので、参考にしてください。
記事はここまでになります。
エレキベースを普段弾いているかたは、ウッドベースもチェックするようにしてみてくださいね。