別ページで、ベースを大きい音で弾くことの大切さを書きました。
» ベースはしっかり弾いて、大きい音で練習しよう【変なクセを予防】
今回はそのことに加えて「ダイナミクスレンジの広さ」についても書いてみます。
ダイナミクスとは、音の強弱のことです。
この文章では、ほぼ同じ概念の「音の大小」で話を進めていきます。
ベースソロはダイナミクスをつけると良い
ダイナミクスレンジの広さは重要です。
言い換えれば、
「小さい音から大きい音まで表現できる能力」
ということですね。
ダイナミクスをつけることの大切さ
ダイナミクスをつけると何がおきるでしょう。
フレーズが自然になる
ダイナミクスをつけると聴いた感じが自然になります。
逆にダイナミクスをつけないと「棒読み」になりますね。
演奏が楽になる
普段、大きい音・強い音(フォルテ)でずっと弾いているひとは、ダイナミクスをつけるようにすると演奏が一気に楽になります。
ずっとフォルテは、聴いている側もしんどいですよ。
ベースはダイナミクスをつけるのが難しい
ベースは弾いたら音が減衰する一方の楽器です。
鳴らした瞬間が一番大きくて、あとはどんどん小さくなっていきますね。
こういった楽器はダイナミクスがつけにくいです。
ピアノも同じです。
このことを踏まえて普段の練習に取り組みましょう。
ダイナミクスの参考になる演奏
今回の話に参考になる音源を載せます。
ダイナミクス、音の大小に注目して聴いてみてください。
ポール・チェンバース(ベース)- "Pfrancing"
» 収録アルバム「Someday My Prince Will」
ベースソロの部分です。
ダイナミクスレンジがかなり広いことを確認できると思います。
リチャード・ボナ(ベース)- "Eyala"
ベースソロではないですが、伴奏のベースラインがまるで歌っているようです。
スティーブ・スワロウ(ベース)- "No Matter What"
» 収録アルバム「I Can See Your House From Here」
美しいメロディアスなベースソロです。
そう感じるのはダイナミクスもひとつの要因です。
ダイナミクスは "人間くささ" の追求
楽器って要は
「なるべく人間の声のように演奏したい」
ということだと思います。
人間の会話って、けっこうダイナミクスレンジが広いんですよね。
こんな観点からも練習を見直してみると、よりレベルが上がると思います。
以上です。