ベースソロはダイナミクスをつけるようにする【大きい音・小さい音】

ベースソロはダイナミクスをつけるようにする【大きい音・小さい音】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズを20年演奏しています。

YouTube と Instagram の方にも投稿しています。

別ページで、ベースを大きい音で弾くことの大切さを書きました。
» ベースはしっかり弾いて、大きい音で練習しよう【変なクセを予防】

今回はそのことに加えて「ダイナミクスレンジの広さ」についても書いてみます。

ダイナミクスとは、音の強弱のことです。
この文章では、ほぼ同じ概念の「音の大小」で話を進めていきます。

ベースソロはダイナミクスをつけると良い

ダイナミクスレンジの広さは重要です。

言い換えれば、
「小さい音から大きい音まで表現できる能力」
ということですね。

ダイナミクスをつけることの大切さ

ダイナミクスをつけると何がおきるでしょう。

フレーズが自然になる

ダイナミクスをつけると聴いた感じが自然になります。
逆にダイナミクスをつけないと「棒読み」になりますね。

演奏が楽になる

普段、大きい音・強い音(フォルテ)でずっと弾いているひとは、ダイナミクスをつけるようにすると演奏が一気に楽になります。

ずっとフォルテは、聴いている側もしんどいですよ。

ベースはダイナミクスをつけるのが難しい

ベースは弾いたら音が減衰する一方の楽器です。
鳴らした瞬間が一番大きくて、あとはどんどん小さくなっていきますね。

こういった楽器はダイナミクスがつけにくいです。
ピアノも同じです。

このことを踏まえて普段の練習に取り組みましょう。

ダイナミクスの参考になる演奏

今回の話に参考になる音源を載せます。
ダイナミクス、音の大小に注目して聴いてみてください。

ポール・チェンバース(ベース)- "Pfrancing"

※ベースソロからの再生です↑

» 収録アルバム「Someday My Prince Will」

ベースソロの部分です。
ダイナミクスレンジがかなり広いことを確認できると思います。

リチャード・ボナ(ベース)- "Eyala" 

» 収録アルバム「Scenes From My Life」

ベースソロではないですが、伴奏のベースラインがまるで歌っているようです。

スティーブ・スワロウ(ベース)- "No Matter What"

※ベースソロからの再生です↑

» 収録アルバム「I Can See Your House From Here」

美しいメロディアスなベースソロです。
そう感じるのはダイナミクスもひとつの要因です。

ダイナミクスは "人間くささ" の追求

楽器って要は
「なるべく人間の声のように演奏したい」
ということだと思います。

人間の会話って、けっこうダイナミクスレンジが広いんですよね。
こんな観点からも練習を見直してみると、よりレベルが上がると思います。

以上です。

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