「ジャズ」と近いジャンルに「フュージョン」というジャンルがあります。
今回は、この2つのジャンルの違いについて書いてみようと思います。
両方ともアドリブ(インプロヴィゼーション)が主体になる音楽です。
その点では同じといえますが、やはりいくつかの違いがあると考えています。
それぞれ明確な定義はないとは思いますが、概ね共感を得られるであろう違いについて言及してみます。
フュージョンとジャズの違い
そもそもジャズからフュージョンが生まれたと思いますが、ここでは違うジャンルと捉えて書いていきます。
リズムの違い
ジャズは基本的に「スイング」と「ボサノバ」を扱います。
対してフュージョンは、8ビートや16ビートになります。
ジャズスタンダードに8ビートの曲もありますが、次に書く項目に合致するかで、ジャズかフュージョンが分かれるのではないでしょうか。
アコースティックかどうか
その演奏がアコースティックとエレクトリックのどちらの楽器で演奏されているかも、2つのジャンルを分ける要因になると思います。
フュージョンはピアノでなくキーボードを使うことが多いですし、ギターも音が歪んでいることが多いですね。
ソロのスタイルの違い
インプロヴィゼーションの内容も少し変わってくると思います。
ジャズではコードをつづっていく「ビバップ」の演奏が普通であるのに対し、フュージョンではマイナーペンタトニックなどを多く使うイメージです。
以上の3つを勘案して「ジャズ」の「フュージョン」を分けているのではないでしょうか。
ぜひそんな目で、両方の曲を聴いてみてください。
将来は違いが無くなるかも
「ジャズ」の「フュージョン」の違いを書いてみましたが、将来は同じものになる予感もしています。
たとえば、ロバート・グラスパーのアルバムなどを聴いていると、ジャズの今後の発展方向はそちらなのかなと感じます。
フュージョンとジャズの間くらいというか。
ジャズはまだまだ歴史も浅く、これまでも柔軟に変化する音楽でした。
今後どうなっていくか見ていくのも興味無いですね。
それでは以上です。