ジャズボーカルを勉強しているかたにむけて、譜面についてアドバイスします。
ジャムセッションのときなどにバンドに譜面を渡すと思いますが、この時の譜面はどの程度のクオリティで作ればいいのか、悩みますよね。
イントロなど、バンドへの指示の話です。
どこまで書いたらいいんだろう、と。
結論から言うと、
「初見であっても、誰が弾いても、こちらの希望のどおりになる譜面」
がベストです。
この点、もう少し書いていきます。
ジャズボーカルを勉強中の方へ、バンドへの譜面はどこまで指示を書き込むか
たとえばイントロから見ていきます。
イントロ
理想のイメージがある場合は、譜面にきちんと書いておきます。
もしくはバンドにまかせたい場合は「バンドでイントロ」などと書いておけば良いです。
ピアノだけで弾いて欲しい場合は「ピアノイントロ」と書いておけばいいですね。
こうやってイントロについて書いておくと、「イントロ無しの曲ではない」ということも伝わります。
必要のない会議が減りますね。
複雑な構成は図に
曲によっては「楽器のソロをこの部分だけ」とか「インタールードをテーマの時だけ」などと、進行が複雑になる時があります。
こんなときは譜面の中に書くのをあきらめて、欄外に図で書くのもアリです。
リハーサルマークの「四角A」や矢印、鍵かっこなどを使って分かりやすく書いてください。
エンディング
エンディングはイントロと同じです。
希望のエンディングがあれば、コーダマークなどを使って書いておきましょう。
バンドにまかせたい場合は、そのまま「バンドで終わってください」と書いても問題ありません。
あえて何も書かない譜面もアリ
譜面に書き込むことについて書いてきましたが、実はあえて書かないこともアリです。
イントロもエンディングも何も書いてない譜面、テーマメロディとコードだけ。
そんな譜面だけを渡して曲がスタートする場合、「その場の雰囲気でいきましょう」という意思表示になります。
誰がソロを取るのか、インタールードへは行くのか行かないのか、エンディングは何回繰り返すのか、誰も知りません。スリリングですね。
本来ジャズはスリリングなものです。
ある程度慣れてきたら、逆にシンプルな譜面で勝負するのも楽しいですよ。
それでは以上になります。
また別の記事で。
この記事は、
【まとめ】ジャズボーカル勉強中の方向け、記事一覧【理論・英語など】
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