本屋にときどき行くこと【モノローグ #15】

本屋にときどき行くこと【モノローグ #15】 MONOLOGUE

普段、電子書籍を読んでいても、やはり本屋さん通いは、替えがきくものではないですね。

何かに出会える予感。

本屋さんには、そんなワクワク感があります。

いつも巡るコースがあります。

近所のある本屋は、入口を通ったら、まず話題のものが置いてあるコーナーを眺めます。
立ち読みはすることがあっても、まずこのコーナーの本は買いません。
売りつけられるのって、あんまりいい気がしませんね。

そのあと雑誌のコーナーを横目で見ながら、文庫のコーナーに向かいます。

この本屋は文庫が多いので、3つの表裏のある棚と、壁に埋込みの棚をゆっくり眺めて歩きます。

「あそこの棚は堅っ苦しそうな本ばかりだな」

こんなふうに敬遠してしまいたくなるところは、再考の必要があります。
普段行かないところにこそ、面白い出会いはあるものです。

また別のある本屋は、専門書がけっこうあるので、まずそっちの棚を眺めます。

好きなのは音楽のコーナーと情報系のコーナーです。
これらの棚では、たくさんのいい出会いがありました。

でも、比較的大きな店舗だったのに、残念ながら最近この本屋はつぶれてしまいました。
ぼくみたいな電子書籍を読む人間がつぶしてしまったんだろうな。

きっと大きな商業集積に入っている本屋さんは、とうぶん無くならないと思います。
これからはそういった所に通わなくてはいけませんね。

いつの間にか、本屋さんって貴重なものになってしまいました。

絶滅危惧種の本屋。

大型獣しか生き残れなくなってしまったんですね。

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