世の中、スケールはたくさんありますが、今回は「ドリアン」をピックアップしようと思います。
ドリアンはジャズの演奏において、とても重要なスケールです。
■ ドリアンスケール/Dorian Scale
ドリアンというスケールを知らないかたのために、譜面貼ります。
譜面は「Cドリアンスケール」です。
下のメジャースケール比べると分かりやすいです。
3度と7度がフラットします。
このドリアンを使ったフレーズを、ジャズスタンダードからピックアップしてみたいと思います。
ジャズスタンダードに見るドリアンフレーズ
どうやって使うかのサンプルとして勉強できるといいですね。
枯葉 / Autumn Leaves
枯葉の有名なイントロパターンです。
実はこれはドリアンで作られています。
色を塗った音が重要な音です。
なぜ重要かと言うと、通常この部分では「ナチュラルマイナースケール」が想定されるからです。
枯葉のキーに合わせて、Gのドリアンとナチュラルマイナースケールを比べてみます。
このように 6度の音がフラットするかしないかの違いです。
この音が枯葉のイントロの重要な音です。
試しに上の枯葉のイントロパターンを、ナチュラルマイナーに変えて弾いてみてください。
ぜんぜん雰囲気が変わってしまいますよ。
A Night In Tunisia / チュニジアの夜
こちらもイントロパターンです。
Dmの部分にドリアンが使われています。
参考に Dドリアンを載せておきますね。
So What
こちらはテーマメロディがドリアンで作られています。
使われているスケールは、Dドリアンと Ebドリアンです。
テーマメロディは著作権上載せられないので、スタンダードブックでチェックしてくださいね。
スタンダードブックはたとえば、以下の二つがよく使われています。
※ 「So What」は、399ページに載っています
※ 「So What」は、191ページに載っています
以上、ドリアンスケールを少し解説してみました。
少しずつスケールも覚えていきましょうね。
■ 追記
ドリアンスケールの演奏動画もつくってみました。