ベースの tacama です。
ライブハウスなどで 20年ほどジャズを演奏しています。
ぼくの演奏は YouTubeで聴けます。
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演奏しているとき、実は自分の音を全然聴けていない場合が多いです。
「いや、そんなことはない」と、思ったことでしょう。
それでは確認してみます。
ぜひスマホなどで自分の演奏を録音してみてください。
録音を聴いて、自分が思っていたとおりの演奏なら、自分の音をよく聴けています。
しかし多くは、
「ここ、ちょっと音符が短くなってるな」
「あれ、なぞの休符がはいってる」
「あれ、こんなに音程悪かったかなあ」
などと、想定外のダメなポイントが見つかるでしょう。
実は自分の演奏した音は全然聴けていない話
実はこんなにも自分の音は聴けていないのです。
共演者の音なんてなおさらですよね。
さらに言うなら、「なおさら」ということはなくて、共演者の音も自分の音も実は同じです。
自分の音が聴けるようになれば、共演者の音も聴こえるようになります。
自分の音を聴くための練習法
3つ、改善方法を書きます。
1.自分の音を聴くことを最優先させる
リズムがどうだとか、歌い方がどうだとか、他の課題はいったん忘れます。
自分の音を聴くことに集中します。
ぼくのやり方のイメージは、
「楽器の音の出るところへ、自分の耳をビョーンとのばして固定」
といった感じで訓練しています。
それくらい集中しないと聴けないのです。
2.歌いながら弾いてみる
何か知っている曲を、自分で伴奏しながら歌ってみます。
最初は全然歌えないことをおどろくでしょう。
それくらい楽器を弾くことのみにフォーカスしています。
自分の能力の大半を使ってるわけですね。
これができるようになると、自分の演奏をあたかも他人が演奏しているかのように聴くことができます。
つまり、客観視ですね。
実は今回の話は、客観視につながる話なのです。
口をつかう楽器のかたは、演奏しながら部屋の中を歩いていみる、というのはどうでしょうか。
くれぐれも安全な場所でおこなってくださいね。
3.力を抜いて演奏する
力んでいては客観視など、できるはずもありません。
リラックスはいつでも大事です。
「リラックス、リラックス」と唱えながら演奏してみましょう。
自分の音が少しずつ鮮明に聴こえてくるようになりますよ。
文章はここまでです。