あるエチュードや曲の練習において、テンポを速くして練習をすることは、とても大切です。
速く弾くのはテクニックが必要ですからね。
ただ、あまり無理してテンポを上げると、空回りしてしまいます。
一見、できているように感じられるのですが、練習を続けていても、そこから先に進みません。
おそらく、ゆっくりなテンポの時ほどクオリティが出せていないのが原因だと思います。
これは筋トレに似ています。
筋トレも、筋肉を大きくするためには「重さ」を上げていくことが必要になっていきます。
上の話で言うところの「速さ」ですね。
ただし、闇雲に重さを上げてもフォームが崩れてしまって、逆に筋トレの効果がでません。
扱える重量で正しく動かすことが大切になってきます。
同じことが楽器の練習でもいえるでしょう。
そのフレーズ・曲において、自分が心地いいと思えるテンポがあるはずです。
まずはそこを基準にして、納得いく演奏ができたら、ほんの少しずつテンポを上げていくようにするのが得策です。
体を使うことにおいて、急ぐのはあまり良いやり方ではない、ということですね。
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