上原ひろみさんは、普段ジャズを聴かないかたでも知っていると思います。
すごいテクニックとパッションのピアニストですね。
まったく関係ないのですが、パッションと言うと "パッション屋良"さんをどうしても思い出してしまいます。
彼はなんとベンチプレスを160キロも持ち上げてしまうんですよ。
ちなみにぼくは85キロ。ぜんぜん違うでしょ。
完全に脱線しました。
お笑い好きと筋トレ好きがバレますね。
■ アンソニー・ジャクソンというベーシスト
上原ひろみさんの話でした。
みなさんは上原ひろみさんのバンドの "ベーシスト"は誰か知っていますか?
アンソニー・ジャクソン/Anthony Jackson というベーシストです。
このかた。
ぼくはもう 20年以上ファンです。
ブルーノートにも観に行きました。
一番前で観れて、あのときはホントに興奮しました。
そんなアンソニー・ジャクソンですが、イマイチみなさんに知られていない気がするんです。
「こんなすごいベーシストを知らないなんて、みんな損してる」と思ったので、この記事で紹介したいと思います。
ぜひみなさんも一緒にファンになりましょうね。
上原ひろみのバンドのベーシスト「アンソニー・ジャクソン」に注目
アンソニー・ジャクソンは持病があって、太ったり痩せたりを繰り返しています。
ファンとしてはかなり心配です。
ぼくがライブを観に行ったときは大きいときでした。
ここのところずっと大きい気がします。
以下に、アンソニー・ジャクソンのベーシストとしての特徴を書いていきますね。
6弦ベース
最近ホントに6弦ベースを使うひとが増えてきました。
誰もかれも多弦ベースです。
このムーブの火付け役はアンソニー・ジャクソンだとぼくは考えています。
コントラバス・ギター
彼は6弦ベースのことを「コントラバス・ギターだ」と言っています。
ぼくも実はアンソニー・ジャクソンのマネをして、6弦ベースを弾いていた時期があります。
ぼくはもともとギター出身なので、彼のこの「コントラバス・ギター」という考えにはしっくりくるものがありました。
コードを弾いたりできますからね。
ちなみにぼくは、いまは5弦を使っています。
5弦でもコードけっこう引けますよ。
異常に正確なリズム
かつて「機械より正確」とまで言われたアンソニー・ジャクソンです。
でも確かに彼の演奏を聴いていると、特にフュージョンもののときにそれを感じます。
「マシーンのようだ」って。
マシーンだけど、音は生々しいです。不思議。
コードワーク
普段アンソニー・ジャクソンはクラシックギターの曲を練習しているそうです。
ライブでもコード弾きを披露(ひろう)してくれますよ。
ただ和音弾くだけでなく、内容のセンスがすごくいいです。
動画はミシェル・ペトルチアーニ「Take the "A" Train」のベースソロ。
ピック弾きもする
ジャズ系でピック弾きもするベーシストは珍しいです。
指弾きと両方できると、表現の幅は確かに広がりますね。
アンソニー・ジャクソンが聴けるアルバム
アンソニー・ジャクソンは引っ張りダコのベーシストで、参加アルバムはものすごい数になります。
そんな中から、ぼくのおすすめを選んで紹介したいと思います。
ミシェル・ペトルチアーニ「Both Worlds」
このブログで何度も紹介している「ミシェル・ペトルチアーニ / Michel Petrucciani」。
このアルバムではアンソニー・ジャクソンは伴奏に徹しています。
でもこの圧倒的な存在感。
ミシェル・カミロ「Why Not?」
「ミシェル・カミロ / Michel Camilo」はラテンジャズのピアニストです。
3人とも見事に超絶テクニック。
ドラマーもマシーンのような「デイブ・ウェックル / Dave Weckl」です。
デイブ・ウェックルはチック・コリアのバンドでも有名ですね。
日野皓正「デイドリーム」
アンソニー・ジャクソンは、かなり昔ですが "ヒノテル"さんのアルバムにも参加しています。
このアルバムはピックで弾いています。
上のヒノテルさんとアンソニージャクソンの演奏を知ったのは、実は下のアルバムです。
このアルバムはベースのオムニバスで、たくさんのベーシストが一枚で聴けてすごくいいです。
アンソニージャクソンも2曲聴けます。
ぼくもこのアルバムはむちゃくちゃ聴いてかなりオススメなのですが、どうも廃盤のようです。
かろうじてTSUTAYAで借りれるので、よかったらこちらも聴いてみてくださいね。
借りる場合には「VICP 60670」か「ボトム ラインズ~スーパー ベース コレ」で検索してください。なぜか「コレクション」でなく「コレ」まで。
» TSUTAYA online
以上、アンソニー・ジャクソンを紹介してみました。
ぜひ来日したときにはライブを観に行ってみてくださいね。