ベースの tacama です。
ウッドベース歴 20年で、ジャズをメインに演奏しています。
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この記事ではアンプの設定について、これまでの経験から学んだことをお伝えします。
主に「HIGH(ハイ)」「MIDDLE(ミドル)」「LOW(ロー)」とツマミについて話していきます。
- HIGH(ハイ)… 高音域
- MIDDLE(ミドル)… 中音域
- LOW(ロー)… 低音域
3つのツマミに加えて、もっと細かく設定できる「イコライザー」がついたアンプもあります。
ただ3つのツマミはほぼすべてのベースアンプについていると思いますので、このツマミの設定について、この記事では話していきます。
ウッドベース、アンプのツマミ設定
まず基本的な考えとして
「音をなるべく生音に近いかたちでオーディエンスに伝えたい」
という想いがあります。
ただやはりアンプという機械を通るので、なかなか生音っぽくはなりません。
生音に近づけつつ、通りのよい音を目指します。
HIGH(ハイ)のツマミ
上で「通りのよい音」と書きましたが、要は高音成分をしっかり出すということです。
具体的には「ハイ」のツマミを右に回します。
ただあまり「HIGH」を上げ過ぎるとカリカリした音になり、生音からは遠のきます。
「サー」というノイズも入りますね。
ウッドベースの高音成分
もう1点知っておいてほしいことは、ウッドベースの生音は意外と高音成分がけっこう含まれていることです。
弦をはじくときにも高音成分が発生しているようです。
ここではいったん、以上のことをふまえておいてください。
あとで他のツマミをふまえてオススメのセッティングを書きます。
- 通りのよい音にするためには「HIGH」が必要
- ウッドベースの生音には高音成分が含まれている
MIDDLE(ミドル)
ぼくは「MIDDLE」のツマミには「音の通りの良さの補強」と「音の強さ」を期待しています。
「音の通りの良さの補強」
「MIDDLE」を上げても、音は輪郭がハッキリするように変化します。
ただこの目的では補強の役割としています。
「音の強さ」
「なんかどうもパンチのある音にならないな」というときに「MIDDLE」を上げて様子をみることが多いです。
ただこれもやはり、上げ過ぎは生音から離れてしまいます。
LOW(ロー)
このツマミがベースにとって一番重要かもしれません。
結論からいうと上げ過ぎ厳禁のツマミです。
モコモコした音になり、音の通りがかなり悪くなってしまいます。
ただ削すぎると(下げ過ぎると)ウッドベースらしさがなくなってしまいます。
以上をふまえた、オススメのセッティング
楽器やアンプ、演奏の会場でベストなセッティングは変わってしまうのですが、ぼくは上のようなセッティングで演奏することが多いです。
※「Treble」は「HIGH」、「Bass」は「LOW」のことです。
※このアンプの場合、目盛りが真上(12時)の場合に「フラット」な状態です。
「LOW」を削る理由
これはモコモコした音を避けるためです。
でも生音の感じを残したいので、下げ過ぎないように「9時」にとどめています。
「MIDDLE」を変えない理由
あまり上げると生音から離れるし、下げると音の強さがなくなるからです。
このセッティングでも埋もれてしまう現場では「MIDDLE」を上げます。
「HIGH」を少し足した理由
音の輪郭をつくるためです。
基本は「LOW」を削って輪郭をつくり、足りない場合に「HIGH」を足しています。
音づくりがうまくいかなくて悩んでいるかたは、このセッティングと考えを参考にしていろいろ試してみてください。
ぼくの使用機材
上で書いたセッティングは以下の機材で音をつくった場合です。
とはいえ、別の機材で演奏する場合でも、だいたい同じセッティングと考えで音づくりしています。
アコースティックイメージ TEN2(ベースアンプ)
「入荷待ち」とありますが、買えそうです。
ぼくも楽天で買いました。
リアリスト・カパーヘッド(ピックアップマイク)
リアリストで、もっともユーザーの多いピックアップです。
アコースティックイメージとリアリストは、かなりオススメのアンプとピックアップなので、ぜひチェックしてみてください。
記事は以上です。
せっかくの演奏ですので、ベストな音を客席に届けてくださいね。
ウッドベース・コントラバスの機材については、
【まとめ】ウッドベース・コントラバス、おすすめ機材・パーツ記事一覧
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