こんにちは。ベースの tacama です。
ジャズ演奏歴20年です。
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ジャズピアニストには、死後かなり経過した現在においても、世界中から愛され続けているレジェンドがいます。
これまでみんながこぞって彼らをマネをし、影響を受けました。
そんな歴史をつくったピアニストによる、ジャズピアノトリオの演奏を紹介しようと思います。
もうすでに知っているかたも、あらためて聴いてみてください。
レジェンドの演奏はいつも新たな発見があります。
ほんの幾ばくか、彼らに近づけた証拠かもしれません。
ジャズを知るうえで重要なピアノトリオ3選
YouTube とアルバムのリンクをはっていきます。
バド・パウエル
» 収録アルバム「The Scene Changes」
- バド・パウエル(ピアノ)
- ポール・チェンバース(ベース)
- アート・テイラー(ドラム)
この圧倒的なスピード感。
すこし古い録音のわるさも、まったく気になりません。
あふれでてとまらないフレーズの数々。
即興で演奏していることをいま一度、思い出しましょう。
彼の魂を感じますね。
ベースのポール・チェンバースと、ドラムのアート・テイラーのグルーヴもすごいです。
まるでレーシングカーのよう。
そういえば、チック・コリアが "Bud Powel" という曲をつくっています。
スタンダードといっていいくらい、有名な曲です。
チックもバドのこと、大好きなんでしょうね。
オスカー・ピーターソン
» 収録アルバム「We Get Requests」
- オスカー・ピーターソン(ピアノ)
- レイ・ブラウン(ベース)
- エド・シグペン(ドラム)
バド・パウエルが「陰」なら、オスカー・ピーターソンは「陽」ですね。
明るい。いつもニコニコ。
ミシェル・ペトルチアーニはオスカー・ピーターソンに一番影響受けた、というのをどこかで読んだことがあります。
ミシェル・ペトルチアーニについては、別記事にも書きました。
» ベースもかっこいい、ジャズピアノトリオの曲3選【ジャズ導入編】
ビル・エヴァンス
» 収録アルバム「Waltz for Debby」
- ビル・エヴァンス(ピアノ)
- スコット・ラファロ(ベース)
- ポール・モチアン(ドラム)
当時はまだ、白人と黒人がいまほど打ち解けている感じはありませんでした。
マイルス・デイビスがバンドにビル・エヴァンスを起用したとき、ジョン・コルトレーンの猛反発にあったエピソードがあります。
ビル・エヴァンスのトリオのサウンドは本当にうつくしいですね。
このサウンドはベースのスコット・ラファロの貢献もおおきいです。
このあたりのことは、この本を読むといろいろ知ることができます。
また、ぜひドラムのポール・モチアンの仕事ぶりにも着目してください。
やんちゃな二人を笑顔で見守る、お父さんのようにも感じます。
上に紹介した別記事に "ブラッド・メルドー" がでてきますが、彼が世にでてきたとき "ビル・エヴァンスの再来" といわれました。
ジャズピアノトリオは、ベースが活躍できる形態
ジャズというジャンルはベースが活躍できるジャンルです。
他のジャンルよりベースソロがまわってくることが格段に多いです。
さらにジャズピアノトリオになると、よりその傾向が強くなります。
またそれだけでなく人数が少ないことから、音楽的責任もおおきくなり、演奏はスリリングで楽しいです。
ベースリーダーのピアノトリオ
それらのこともあってか、ベーシストがリーダーのバンドは、ピアノトリオの形態であることが多いです。
ざっとあげてみます。
またこんな楽しいアルバムもありますよ。
ドラムのハービー・メイソンがいろんなピアニストを迎えてつくったアルバムです。
全曲ピアノトリオです。これはほんとに必聴。
» "With All My Heart" - Harvey Manson
記事はここまでです。