ジャズコンセプションに、こんな譜例が載っていました。
一部転載します。
音符の上に「Cのトーナリティを暗示」とあります。
これはどうゆうことかを説明します。
Proxyの「Bb7#11」の部分の解説
知っておくと、なかなか便利な方法ですよ。
別のコードを頭に浮かべる
この部分、
「Bb7を見ながらCを弾いてみてはどうですか?」
という意味になります。
この場合、「C」は「ドミソ」です。
トライアド。
難しい音が手軽に弾ける
もともとのコードは「Bb7#11」と、#11がついています。
具体的には「E♮」の音ですね。
しかし慣れていないと、なかなか使えない音です。
もしここで「Cのコード」を頭に浮かべて弾くとすると、「E」の音は3度なので、簡単に頭に浮かぶと思います。
つまり、難しい「#11」の音を手軽に弾けるわけですね。
「9」も「13」も
ちなみに「C」の他の音である、「C」「G」は、「Bb7」においてそれぞれ、9と13になります。
- 「Bb7」における C … 9度
- 「Bb7」における G … 13度
他の難しいテンション(ノンコードトーン)も簡単に弾けてしまうわけですね。
とても便利です。
他の似た例
他にも同じような発想法はあります。
たとえば「So What」の「Dm」の部分を考えてみます。
ここは、Dドリアンを想定するのが通常です。
ここで、同じ音ですが、Cメジャースケールを頭に浮かべて弾いてみます。
そうすると「ドミソシ」が使いやすくなります。
特に「ミソシ」が重要ですが、それぞれ「Dm」から見れば、2度、4度、6度、の音です。
とても手軽に難しい音が弾けますね。
こんな具合に、他のコードやスケールを頭に浮かべて弾くと、簡単にメロディがアップグレードできるということがあります。
ジャズコンセプションに他にもいくつか出てくるので、探してみてくださいね。
他の楽器のかたは「ジャズコンセプションシリーズ」から。
もちろん直接弾いても良い
今回は、あるコードを見て、他のコード・スケールを想定することを説明してみました。
もちろん、テンション・ノンコードトーンを直接思い浮かべて弾いても良いです。
経由しない分、速いかもしれません。
なので、今回書いたことはアイデアとしてとらえるのが良いと思います。
最初に「Bb7を見ながらCを弾いてみてはどうですか?」と書いたように提案としてとらえて、毎回同じになってしまうソロにバリエーションを与えましょう。
それでは以上です。
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