ウォーキングベースラインってコードトーンとかで作るんだよね?
適当に作れっていわれるけど、よくわからないよ。
今回はこんな疑問に答えようと思います。
だれでも簡単にウォーキングベースは作れるので、ぜひゆっくり読んでみてください。
ウォーキングベースラインを作るコツ・音選び
ウォーキングベースラインを "一音ずつ" 説明していきます。
4拍子から解説して、あとに3拍子にもふれていきます。
4拍子の場合
1小節に4つの音が入りますね。
G7 → CM7
このコード進行で、「G7」の音を決めるときのことを例にして話していきます。
1音目
コードトーンにすると良いです。
まずはルートか5度をもってきましょう。
例でいうなら、ソかレですね。
- ソ
- レ
- G
- D
*3度と7度は、もう少し色々考えられるようになってからの方が良いです。
2音目
コードトーンか、経過音にします。
■ コードトーンの場合
1音目で選んだ音と同じでも大丈夫です。
もちろん別の音でも。
- ソ → ソ
- レ → シ
- G → G
- D → B
低い音でも高い音でも大丈夫ですよ。
弾いてみて自然かどうかを確認すると良いです。
■ 経過音の場合
経過音は正しくはスケールから選ぶのですが、今は気にせず、コードトーン以外の音を適当に選んでみましょう。
例でいうなら、
- ソ → ラ
- レ → ミ
- レ → ド
- G → A
- D → E
- D → C
3音目
今はコードトーンが無難です。
例でいうと、
- ソ → ソ→ レ
- レ → シ→ ソ
- ソ → ラ→ シ
- レ → ミ→ ファ
- レ → ド→ シ
- G → G→ D
- D → B→ G
- G → A→ B
- D → E→ F
- D → C→ B
4音目
「導音」をもってきます。導く音。
次のコードの1音目で弾く予定の音を意識しましょう。
その音のことを「ターゲット」と呼びます。
今はターゲットに近いコードトーンを、4音目にもってこれるように練習しましょう。
カッコ内がターゲットです。
- ソ → ソ→ レ → シ → (ド)
- レ → シ→ ソ → ラ → (ソ)
- ソ → ラ→ シ → レ → (ド)
- レ → ミ→ ファ → ラ → (ソ)
- レ → ド→ シ → ラ → (ソ)
- G → G→ D → B → (C)
- D → B→ G → A→(G)
- G → A→ B → D → (C)
- D → E→ F → A → (G)
- D → C→ B → A → (G)
3拍子(ワルツ)の場合
1小節に3つの音が入りますね。
基本的には4拍子と同じですが、2音目だけ注意です。
1音目
4拍子の1音目と同じです。
2音目
四拍子の2音目と3音目の考え方をもってきます。
■ コードトーン
例でいうと
- ソ → シ → レ → (ド)
- レ → ソ → ファ → (ソ)
- G → B → D → (C)
- D → G → F → (G)
■ 経過音
- ソ → ラ → シ → (ド)
- レ → ド → シ → (ド)
- レ → ミ → ファ → (ソ)
- G → A → B → (C)
- D → C → B → (C)
- D → E → F → (G)
3音目
四拍子の4音目と同じです。
次のコードのターゲットを意識します。
ウォーキングベースラインは、楽譜に起こすのがベター
最初のうちは五線譜に書いて、ウォーキングラインをつくることをおすすめします。
頭のなかがゴチャゴチャになりますからね。
パズルで大丈夫
また「自分なんかが適当に選んだ音で大丈夫なのか」と不安になるかもしれません。
まったく問題ありませんよ。
最初のうちはパズル感覚で大丈夫です。
そもそも4つか3つしか音が選べないので、パズル的になって当然です。
音選び以外のことも大事
ちょっと先のことを話すと、ウォーキングラインが作れるようになってきたら、次はリズムのことや発音のことが大事になってきます。
これらを加味すると、パズルだったウォーキングベースが、生きたかっこいいものに変わりますよ。
記事はここまでです。
ジャズのその他の話題については
「ジャズベースの練習法 – 独学の方へ【エレキベース&ウッドベース】」
の記事に、いろいろまとめてありますので、ぜひ見てみてください。
リズムのことも載せてあります。