みなさん、ウッドベース(コントラバス)の弦高で悩んでいないでしょうか。
弦高は弾き心地にダイレクトに影響しますので、かなり重要な要素です。
低過ぎても問題ですが、ジャズ系ベーシストにおいては高過ぎることも問題だと考えています。
逆にいえばクラシックのベーシストにおいては、弦高は普段はそれほど問題にならないと思います。
弓で弾くからです。
ハイポジションときのみ問題になるでしょう。
この文章では、このあたりのことについて少し書いていきます。
弦高が高過ぎることの弊害
一番大きな問題は、やはり右手のピッキングです。
ピックしずらい
親指を指板に置いているのこともあって、ぼくらはピックするときに指板を基準にしています。
弦をはじく人差し指と中指も、弾きながら指板に触れるので、指板と弦の距離(弦高)は重要な数値でしょう。
おそらく弦高が高い場合、指板に指を当てるために無意識に深く指を入れてしまい、ピックするときに指が抜けにくくなるのだと思います。
ピッキングを変えるのもアリかもしれない
もしこれを解決する、浮いた状態のままピックする方法を定着させれば、弦高を高いまま
活動できるかもしれません。
ただ、そこまでするメリットがありません。
あるとすれば、駒と弦の角度が変わって、テンションを強くすることです。
左手で押さえるのも少しつらい
いままで書いていた弦高は「下駒」の高さです。
下駒の弦高でも、もちろん左手の押さ具合に影響があります。
普段から最低限の押さえ具合を狙っているので、弦高を 1mm上げただけでも、けっこう弾き心地は変わるものです。
アジャスターのすすめ
この 1mmというのは、季節でも変わります。
なので、クラシックのひとは嫌いますが、駒にアジャスターを取り付けるのもおすすめです。
アジャスターがあれば、ひとりで 3分もあれば調整できるので、楽ちんですよ。
アジャスターの取り付け加工は、楽器屋さんに頼めば、1万~ 2万円ほどで作業してくれると思います。
アジャスター付きの駒を買うというのもアリですね。
※アジャスターについては、別記事も書きました。
» アジャスター取り付けのすすめ【コントラバス/ウッドベースの弦高調整】
おすすめの弦高
それでは弦高はどのくらいに設定したら良いのか。
結論からいうと、日本人は「1弦で 4~ 6mm」が良いと思います。
「日本人は」とつけたはのは意味があります。
日本人というか、弦高はひとそれぞれだと考えています。
ひとそれぞれ、指の長さ・太さが違います。
弦を正しい方向に弾くことが大切なので、それを実現できる弦高が、正しい弦高といえます。
試しに弦高を変えてみる
弦高で悩んでいる場合は、試しに低くしてみたり、逆に高くしてみたりすることで、見えてくるもがあります。
前に進むためにも、ぜひ考えてみてください。
弦高については、
「コントラバス/ウッドベースの上駒(ナット)は限界まで下げていい」
のページも参考になると思います。
以上です。