質問いただきました。
「ベルベット社のブルーは、ガット弦くらいテンションがやわらかいのか」
まず数値を確認してみましょう。
比較のガット弦は「Eudoxa(オイドクサ)」を選んでみました。
- Eudoxa … 30.07kg
- Blue … 25kg
- Spirocore(middle) … 30.48kg
G線のテンションです。
まず意外にガット弦のテンションが高いことに驚きですね。
そしてブルーの圧倒的なテンションの低さです。
次は太さの比較です。
- Eudoxa … 1.80mm
- Blue … 1.52mm
- Spirocore(middle) … 1.30mm
こちらもG線です。
今度はガット弦の太さが目につきますね。
体感的な話を書きます。
弾いた感じでは、ぼくとしては若干ですが、ガット弦の方が柔らかく感じました。
原因は太さにあるのではと思っています。
極端に言えば、点と面では力のかかり方が全然違いますものね。
踏まれたことはありませんが、ハイヒールで足を踏まれるのとスニーカーで足を踏まれるのでは、ダメージはだいぶ変わりそうです。
この効果が出ているのでは、と感じます。
ただ、ブルーも相当柔らかく感じます。
例えばスピロコアと比べたら一目瞭然というか、別物ですね。
あと、質問の続きに「ブルーは一年くらい寿命はあるか」とありました。
結論から言うと数ヶ月です。
音色がけっこう早い段階から、ベルベット弦の良さが無くなっていきます。
明るさが無くなり、くもった音に変化していってしまいます。
また同じベルベット弦のアニマを張っていたときは、表面の銅が剥がれてきて、物理的に半年で弾けなくなったことが2回あります。
寿命の面から言うとマイナスが目立つかもしれませんが、ベルベット社の弦はぜひ一度張ってみてほしい、素晴らしい弦です。
それまでスピロコアやヘリコアなど、普通の金属弦を張ってきたひとは、音の明るさ・大きさにとても驚くと思います。
ブルーなら値段も高くないし駒の調整も要らないので、ぜひ試してみてくださいね。
ブルーはこちら。
当面、在庫切れかもしれません。
関連ページです。
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【まとめ】ウッドベース・コントラバス、おすすめ機材・パーツ記事一覧
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