ベルベット弦ブルーとガット弦、どちらがテンション緩い?【コントラバス】

ベルベット弦ブルーとガット弦、どちらがテンション緩い?【コントラバス】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズを20年演奏しています。

YouTube と Instagram の方にも投稿しています。

質問いただきました。

「ベルベット社のブルーは、ガット弦くらいテンションがやわらかいのか」

まず数値を確認してみましょう。
比較のガット弦は「Eudoxa(オイドクサ)」を選んでみました。

  • Eudoxa … 30.07kg
  • Blue … 25kg
  • Spirocore(middle) … 30.48kg

G線のテンションです。

まず意外にガット弦のテンションが高いことに驚きですね。
そしてブルーの圧倒的なテンションの低さです。

次は太さの比較です。

  • Eudoxa … 1.80mm
  • Blue … 1.52mm
  • Spirocore(middle) … 1.30mm

こちらもG線です。
今度はガット弦の太さが目につきますね。

体感的な話を書きます。

弾いた感じでは、ぼくとしては若干ですが、ガット弦の方が柔らかく感じました。

原因は太さにあるのではと思っています。
極端に言えば、点と面では力のかかり方が全然違いますものね。

踏まれたことはありませんが、ハイヒールで足を踏まれるのとスニーカーで足を踏まれるのでは、ダメージはだいぶ変わりそうです。
この効果が出ているのでは、と感じます。

ただ、ブルーも相当柔らかく感じます。
例えばスピロコアと比べたら一目瞭然というか、別物ですね。

あと、質問の続きに「ブルーは一年くらい寿命はあるか」とありました。
結論から言うと数ヶ月です。

音色がけっこう早い段階から、ベルベット弦の良さが無くなっていきます。
明るさが無くなり、くもった音に変化していってしまいます。

また同じベルベット弦のアニマを張っていたときは、表面の銅が剥がれてきて、物理的に半年で弾けなくなったことが2回あります。

寿命の面から言うとマイナスが目立つかもしれませんが、ベルベット社の弦はぜひ一度張ってみてほしい、素晴らしい弦です。

それまでスピロコアやヘリコアなど、普通の金属弦を張ってきたひとは、音の明るさ・大きさにとても驚くと思います。

ブルーなら値段も高くないし駒の調整も要らないので、ぜひ試してみてくださいね。

ブルーはこちら。
当面、在庫切れかもしれません。

関連ページです。

»【ウッドベース】velvet弦のススメ【ガルボ・アニマ・ブルー】

»「ブルー」というナイロン弦の紹介【ウッドベース/コントラバス弦】

» ウッドベース/コントラバス弦、太さ比較一覧表【ジャズ・クラシック】

またこのページは、
【まとめ】ウッドベース・コントラバス、おすすめ機材・パーツ記事一覧
に追加しました。

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