ジャズにでてくるリズムの種類① – オーソドックスなもの【ジャムセッション対策】

ジャズにでてくるリズムの種類① – オーソドックスなもの【ジャムセッション対策】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ジャズ演奏歴 20年です。
YouTube と Instagram の方にも投稿しています。

ジャズでは、いろいろなリズムがつかわれます。

基本的には「ハネたリズム」といわれる三連のリズムが主体になります。
ジャズの前身がブルースだからですね。

ブルースもジャズもブラックアメリカン(*)の音楽です。

一説にはブラックアメリカンのひとたちは、音楽すると「どうしてもハネてしまう」とも聞いたことがあります。
明るいひとたちが多そうですものね。

この記事ではジャズのリズムの種類について書いていきます。

ひとまず、アマチュアジャムセッションででてくるような、オーソドックスなものについて書いていきますが、次回の記事でオーソドックスでないものについても書いていきます。

*)わざとブラックアメリカンという言葉をつかっています。
なるべく失礼のない呼び方をしたいのですが、アフリカンアメリカンはすこし失礼になるようです。
黒人ということばも失礼ではないようなのですが、このブログではブラックアメリカンで統一しようとおもいます。

ジャズにでてくるリズムの種類① - オーソドックスなもの

ジャズにでてくるリズムの種類① - オーソドックスなもの

先に書いたように、この記事ではオーソドックスなリズムを紹介します。
ジャムセッションで選ばれる曲は、およそ下のどれかでしょう。

スイング

アルバム「April in Paris - Count Basie and His Orchestra」より。
曲は「Shiny Stockings」です。

ジャズといえばこのリズム

もっともジャズらしいリズムといえます。

ドラムパターンでいうと、シャッフルの裏拍にスネアドラムが入らないようなパターンですね。

他の楽器ももちろん1拍が三連のリズムになっています。
タッタ、タッタ、タッタ、タッタ。

上の YouTube リンクは有名なカウントベイシーのビッグバンドなのですが、ビッグバンドはスイングのリズムを勉強するのにとても都合がいいです。
ソリなど、しっかり三連で演奏されるからです。

対して少人数のコンボ編成では、三連とわかりにくい演奏も多々あります。

ワルツ(スイング)

アルバム「Someday My Prince Will Come - Miles Davis」より。
曲はタイトルとおなじ「Someday My Prince Will Come」です。

三拍子のスイング

上のスイングを三拍子にしたものです。

ジャズでは圧倒的に四拍子が多いですが、三拍子のジャズもそれなりにあります。

演奏面では、三拍子は苦手なかたが多いので、ぜひたくさん聴いて慣れるようにしましょう。

バラード(スイング)

アルバム「The Christmas Song - Nat King Cole」より。
曲は「The Christmas Song」です。

ゆっくりテンポのスイング

スイングをおそいテンポで演奏したものです。♪=60以下で演奏されることが多いです。

これも三連のリズムなので、ロックバラードとはちがうリズムになります。
ロックバラードは8ビートになります。

8分の6拍子

アルバム「What a Wonderful World」より。
曲は「What a Wonderful World」です。

別名「ハチロク」

いわゆる「ハチロク」といわれるリズムです。1小節に八分音符が6つはいります。

一見ワルツにも聴こえますが、ちがいは1小節を半分に分けられるかどうかです。

8分の6拍子は「8分の3」と「8分の3」に分けられます。

ボサノバ

アルバム「Getz / Gilberto - Stan Getz, Joao Gilberto」より。
曲は「The Girl From Ipanema」です。

Bossa Nova("Nove"は新しいの意味)

ブラシルの音楽とジャズが混ざったものです。

ボサノバ = サンバ + ジャズ。

演奏面では、ゆったり演奏すると雰囲気がだしやすいです。
しかしテンポは遅れてはいけません。

ラテン

アルバム「Fiesta - Charlie Parker」より。
曲は「My Little Suede Shoes」です。

カリブ海の音楽+ジャズ

中米、カリブ海付近のリズムをつかったものです。
リズム的には本物のラテンのリズムとほぼ同じものです。

ラテンジャズと言った場合には、これは音楽の種類を指す言葉になります。
リズムの種類の場合は、ただ単に「ラテン」。

スイングと混ぜることがある

曲によっては、半分ラテン、半分スイング、のように演奏されることも多いです。
ソロにはいったらスイングにリズムを変更する、といったことも。
ボサノバではまずそういったことはおこなわれません。

演奏面では、ボサノバとちがって、元気に演奏するとよいです。
テンポが速くならないように気をつけましょう。

ジャムセッションでは、オーソドックスなリズムがほとんど

ジャムセッションでは、オーソドックスなリズムがほとんど

アマチュアジャムセッションでは、あまり変わった曲はでてこないです。

ですので、上のようなリズムのものをよく練習しておくとよいと思います。

どのように曲のリズムが決まるか

ジャムセッションでは、曲がはじまる前に「この曲どんなリズムでやる?」という会話がなされます。

ここで上のリズムの名前がでてきます。

「ちょっとこの曲バラードでやってみたい。スイングのバラード」

「たまにはこの曲ワルツでやってみようか」

といった具合ですね。

聞いたらすぐに頭の中でどんな感じになるかイメージしてみましょう。

記事はここまでです。
次の記事で、オーソドックスでないリズムを紹介します。

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