モノローグ #9

モノローグ #9 MONOLOGUE

「なぜ、自分はジャズを演奏しているだろう」

と思うことがあります。

いろいろなジャンルの音楽があるなかで、なぜジャズなんだろう、と。

ひとつには、ベースはジャズが一番目立つことができるから、というのがあります。
だから自分はジャズを選んでいる面もあるな、と、あるとき気づきました。
ジャズはソロなど、頻繁にまわってきます。

でもそれがメインの理由ではない感じがあります。

もしかすると、演奏するたびにまったく違う演奏になるから、という理由かもしれません。
わりとしっくりきます。
「飽き」がきにくいんです。

あとジャズのベースといえばウッドベースなので、見た目のかっこよさもあるかもしれません。
これもけっこう大きいです。
ウッドベースという楽器自体も好きです。

とはいえ、最近はジャズの範囲も広がってきたので、どんなジャンルの演奏も、する可能性があります。
○○ジャズって、いろんなものをよく見ますし、ぜんぜんジャズに感じない演奏も、「これがジャズだた」って書かれていたりします。
もう最近はなんでもアリな感じなのかもしれません。

この傾向を嘆いているわけではなくて、むしろ良いことだと考えています。
ジャズが変わりつつあるのだと思います。
なんでも、同じ位置にいては発展しません。

自分はジャズしか好きじゃない、みたいに書いてきましたが、実は心の中はロックが一番かっこいいと思っていたりします。
矛盾でしょうか。
ひとは誰だって矛盾を抱えているでしょう。

「ロックの心をもってジャズを演奏する」

これに一番あこがれていることに、書いていて気づきました。
変なあこがれですね。

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