「メロディメイカー」ということばをご存知でしょうか。
例をあげればきっと意味がわかると思います。
ロックやポップスでは「ビートルズ」「スティーヴィー・ワンダー」「スティング」のようなひとたちです。
「メロディメイカー」とは、ヒット作をバンバン出すような作曲家のことを指します。
日本でいうと桑田佳祐さんが「メロディメイカー」ですね。
この記事では "ジャズ" のメロディメイカーを7人紹介したいと思います。
聴いてほしい曲も、合わせてのせますね。
※Instagram にも同じタイトルで投稿しました。
ベーシストが選ぶ「ジャズのメロディメイカー」7選
「たくさんのすばらしい曲をありがとう」という気持ちです。
彼らの生み出した曲は人類の財産ですね。
チック・コリア「Little Flamenco」
チック・コリア / Chick Corea はかなりの数の曲を発表しています。
もっとも有名なのは「Spain」ですね。
チック・コリアのルーツがスペインなので、作る曲もそれっぽい曲ばかりかというと、そうでもありません。
キャッチーな曲もたくさん作っています。
でも結局、今回のオススメの曲はスペインっぽい曲を選んでしまいました。
この「Little Flamenco」は、チック・コリアが「Origin / オリジン」というバンドで活動していたときの曲です。
ぼくはスペインライクな曲を弾いているチックが一番好きです。
パット・メセニー「James」
パット・メセニーもまさにメロディメイカーですね。
世界中にファンが多く、ライブをすると超満員になります。
「Pat Metheny Group」というバンドでは、幻想的な曲も演奏されます。
ライブというかショーを観ているような感覚になり、引きこまれます。
「James」は、パット・メセニーの中でも、ぼくは一番キャッチーだと思っている曲です。
この曲、聴きやすいから簡単そうに聴こえるけど、弾くとすごく難しいんですよ。
ミシェル・ペトルチアーニ「Home」
ミシェル・ペトルチアーニ / Michel Petrucciani は、いわゆる「小人症」を患ったピアニストです。
ミシェル・ペトルチアーニも、たくさんの曲を残しました。
そう、故人なのです。
ぼくが知ったときには、すでに亡くなっていました。
高校生のときに悲しいきもちになったのを覚えています。
ミシェル・ペトルチアーニは、世界中のジャズファンから愛されました。
追悼の映画も作られています。(「情熱のピアニズム」)
オススメの曲は「Home」 にしました。
悲しいメロディにまた泣けてきそうです。
ケニー・ギャレット「Sing A Song of Song」
ケニー・ギャレット / Kenny Garrett は、マイルス・デイビスのバンドに起用されたことで有名になったサックスプレイヤーです。
音色に特徴があって、聴いたらすぐに「ギャレットだ!」ってわかります。
ケニー・ギャレットもたくさんの曲を書いています。
これくらいのレベルになると、いい曲がスラスラ書けてしますのでしょうか。
そう思ってしまうほど、いい曲をたくさん書いています。
この「Sing A Song of Song」という曲はコードが3つしか出てきません。
でもぜんぜん聴いていて飽きません。
飽きないどころか、どんどんあふれでてくるフレーズに、ぼくの体内で発生した「幸せ物質」が脳をかけめぐります。
ジョシュア・レッドマン「Hide and Seek」
ジョシュア・レッドマン / Joshua Redman は、なんと弁護士の資格ももっているジャズミュージシャンです。「天は二物…」のアレですね。
ジョシュアの書く曲はオシャレなのが多いです。
選んだ「Hide and Seek」も都会のジャズって感じですよね。
こういった洗練されたジャズもいいなって思います。
» 収録アルバム「Freedom in the Groove」
アヴィシャイ・コーエン「Simple Melody」
アヴィシャイ・コーエン / Avishai Cohen はイスラエル出身のジャズベーシストです。
アヴィシャイ・コーエンは、もともとピアノを弾いていたせいか、作る曲がベーシストのそれではないです。とても高い作曲能力です。
この「Simple Melody」はきっとジャコへのオマージュですね。
ジャコの「Portrait of Tracy」への愛情を感じます。
ブラッド・メルドー「When It Rains」
ブラッド・メルドー / Brad Mehldau は、ビル・エヴァンスの再来とまで言われたピアニストです。
変拍子を演奏するイメージですが、キレイな曲もたくさん書いています。
この「When It Rains」は、イントロからテーマにはいる部分、聴いていて気持ちがいいですね。
記事はここまでです。
彼らみたいにキレイな曲つくれるよう、われわれも頑張りましょう。