ジャズコンセプション・ベースソロの「IND Line」という曲に、こんなフレーズが出てきます。
21-22小節目です。
このフレーズを少し解説してみたいと思います。
「IND Line」ソロの解説①
この部分、
「Aメロディック・マイナースケールに基づく#11thの音を強調するメロディ」
と書いてあるでしょうか。
洋書など、書いてない本もあると思います。
Aメロディックマイナー
まず「Aメロディックマイナースケール」は大丈夫でしょうか。
こんなスケールですね。
ナチュラルマイナー(エオリアン)に比べて「6」と「7」が半音上がっています。
本来、リディアンセブンス
ちなみにですが、元々ここはセカンダリードミナントのD7なので、順当にいくと「リディアンセブンススケール」を使うところでしょう。
Aメロディックマイナーと一緒のことですけどね。
とりあえず、このことはいったん忘れます。
なぜ「Aマイナー」?
元のフレーズに戻ります。
フレーズを追うと、確かにこのフレーズは「Aメロディックマイナー」の音で作られていますね。
しかし、この「Aマイナー」。
どこから出てきたのでしょうか。
ツーファイブ
こう考えてはどうでしょう。
「D7」が含まれるツーファイブワンを考えます。
するとこうなりますね。
Am7 - D7 → GM7
先のAメロディックマイナーは、この「Am7」から持ってきてると考えても良いです。
メロディックマイナーがすぐ弾ければ、今回のフレーズも発想できるかもしれませんね。
難しい音が使いやすい
ちなみに、「Dリディアンセブンススケール」でなく「Aメロディックマイナー」を使った場合、「E」や「C」、「G#」の音が使いやすくなりますね。
これはけっこう重要です。
それでは解説は以上です。
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